新米FBI捜査官の苦悩 (ページ7)

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(Aside)

『ただいまぁ〜』

「おかえりなさい、はやかったわね」

そう言って出迎えてくれたのは哀ちゃん。

哀ちゃんがこの家に来た時はまだアメリカにいたけど、その当時から電話で話はしていたから
こっちに帰って来てからもすぐに仲良くなれた。

『うーん、でも夜また出かけるかも』

赤井さんはいつ呼び出すかわからないし今夜とかなら
また作戦会議によばれる可能性も捨て切れない。

まあ隣だからいいけど。

「はぁ、気をつけなさいよ？」

これじゃあどっちが年上だかわかんないなぁ。
まあ哀ちゃんには真横の家に言ってるってバレないようにしてるし仕方ないか。

『大丈夫よ。現役FBIだもん！』

そういう話じゃないわよと哀ちゃんが呟く。

ちょうどそのタイミングで博士が階段を降りてきた。

「おお、おかえりAくん、帰ってたか」

『ただいま〜、そうそうついさっきね。

夕食これから作るからちょっと待ってて』

「それはいつでも平気じゃが、

仕事の方は順調かの？」

『うーん、まぁぼちぼちって感じ？

　ジョディさんやキャメルさんには会ったんだけど
ジェイムズさんに中々会えないのよねぇ

もしかしたらまた夜出かけるかもしれないから戸締り気をつけてね』

「そうかそうか…

　 Aくんも夜道には気をつけるんじゃぞ。」

『うん、ありがと
　

あ、博士、哀ちゃん。

私さ、しばらくここにいるかもしれないんだけど
いいかな？

日本の公安に協力することになりそうなの。』

「しばらく？いつまででもいればいいじゃない。
あなたの家でもあるでしょ？」

さすがクールな哀ちゃんだなぁなんて思っていると

「哀くんはAくんがいるのが嬉しいんじゃよ」

なんて博士が耳打ちしてきた

相変わらず哀ちゃんかわいい…

哀ちゃんときちんと会ったのは2週間前だけど
その前から電話では話していてすぐに仲良くなれた

初めて会った時も警戒心強そうな子なのにそんなの全然なしにすぐに気を許してくれて

哀ちゃんの分まで組織を潰すのに全力かけなきゃなって私を奮い立たせてくれた

『そうね、かなり長期日本にいることになりそうだし
みんなで旅行とかも行けたらいいな〜』