新米FBI捜査官の苦悩

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阿笠邸は真横なので家を出てほんの一瞬でついてしまう。

それでも俺たち2人だけで話せるのは今しかない。



「Aさん、赤井さんもAさんのことよく褒めてるよ。
　


あいつはバカだし
後先考えないとこあるし
たまにドジで世話が焼けるけど

誰よりもまっすぐで
素直で
思いやりとか、人情とかに溢れてて
責任感の強い



最高の部下だって」



俺がそういうとほんの少し目に涙を浮かべたAさん。




「だから今回の作戦はじめたときも赤井さんが真っ先に頼りになる奴がアメリカにいるんだって言って一瞬でAさんのこと呼んだんだよ。






俺さ、AさんがFBIでどうしてるのかとか全く知らなかったから

まさか赤井さんの直属の部下だなんて思ってなかったし

でもすげー嬉しかった。

Aさん居場所見つけたいって昔からずっと言ってたから

きっと本当に見つけて来たんだなーって」




　

少し切なそうな顔で微笑むAさん。







『新一くんは知ってると思うけどさ、
　


ちっちゃい頃に両親亡くして、
博士の家に引き取られて、
博士とか、新一くんのおうちとか、蘭ちゃんのおうちとか、沢山色んな人が面倒見てくれて、
　

でもやっぱり両親亡くしてる心の穴はどこかにあってさ
　

私の面倒見てくれてたたくさんの人たちが少しずつ塞いでくれてた心の穴の最後の一欠片、
完全に塞いでくれたのはきっと赤井さんだったんだよね。


赤井さんだって人使いは荒いしガサツだし

でもね、赤井さんの全部を心から尊敬してる。
さっきも言ったけどさ、私赤井さんのためなら命賭けたっていい。

それくらい赤井さんの部下になれて幸せなの。


それもこれも全部、FBIに入ることを勧めてくれた新一くんのおかげだよ。」




Aさんのこんな幸せそうな顔、

博士もきっと喜んでんだろーなー





って


俺は親かよ…

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