例えば、呪霊と天人とか。【呪術廻戦×銀魂】

35 ページ35

真希side




高杉さんが言った、あのこと。





あのこととは、Aさんの昔の話と、不死身の話だった。






知らなかった。


だって、苦しそうな顔を私たちの前で一切しなかったから。









A「なんか裏切ったみたいで、ごめんね。」






ｶﾁﾝ







なんでカチンと来たのかは分からない。


でも、なぜか怒りを覚えた。




『っじゃあ、今は違うっていう証明は！？そういうのねぇのかよ！？』






あるわけない、そう思いながらも、信じたくないからと言葉が勝手に出てきてしまう。







銀時「っ真希……！！」







ごめんなさい銀時さん。





そう思いながら、喋りだしたAさんの話を聞く。







まず、誰も信じられないこと、銀時さんだけ信じてること。



Aさんの体がアルタナ変異体、ということ。




誰かと一緒に死にたくても、その身体だから死ねないこと。









A「確証はないけど、こんな簡単な説明で、分かってくれるかな。」









なにかがこみ上げてきた。



涙だ。






だって、Aさんがとっても悲しそうな顔してたから。



ああ、この子も私のことを信じてくれないんだろう。と、諦めの、悲しい顔で。





『…………当たり前…………だろっ………！！』







ああ、私も弱くなったなぁ。



涙を止めようと思えば思うほど、出てきて止まらない。




A「あれ、真希泣いてる？？」





『泣いてねぇ！！！』









こんなの柄じゃないかもだけど、言いたいです。





私はAが好きだと。



今は恥ずかしくて言えないけど、いつか、貴方の前で、胸を張って堂々と言います。







だから、それまで待っててよ、Aさん。









.

36→←34

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す