私と忍たまの日常【忍たま乱太郎】

不運な僕と優しい君 の段 6 ページ40

俺が雫の名前を口にすると伊作の表情が曇った

分かりやすいやつだ

留三郎「お前が、最近雫を避けていることは知っている」

伊作「…うん」

留三郎「避けているのはあの日の雫の怪我のことを気にしているからだろ？」

伊作「…僕のせいで、雫に怪我を負わせてしまったんだ…僕の不運のせいで…」

留三郎「不運のせいにするな！」ｶﾞｼｯ

伊作「！」

俺は伊作の肩を持って目を合わせる

留三郎「いいか？誰でも怪我はするんだ！」

伊作「留三郎…」

留三郎「雫はお前を庇って怪我をした、でもそれは雫がお前を守りたくて負った怪我だ！それなのに助けられたお前が雫を避けてどうする！それはお前の優しさなんだろうが雫は嬉しく思ってなんかいない、むしろ悲しんでるぞ！」

伊作「！」

留三郎「…俺は、もう雫が悲しむ顔を見たくない…あの雫の今にも泣きそうな顔を見るのはもう嫌なんだ…雫に悲しい想いをさせるのなら俺はお前であろうと許さない」

伊作「……」

留三郎「いいか？伊作、雫を本気で守りたいと思うのなら体を張ってでも守れ！避けているだけじゃだめだ！」

俺はこの数日間、思っていたことを全て伊作にぶつけた

すると伊作は

伊作「…そうだね、留三郎の言う通りだよ。僕、雫に謝りに行ってくる！」

そう言った

俺の想いは届いたみたいだ

留三郎「おう！行ってこい！」

伊作「ありがとう、留三郎！」

留三郎「気にするな、俺たち同室じゃないか」

伊作「あぁ！」ﾆｺ

伊作は急いで雫の元に向かっていった

俺は上手く仲直りしてくれと星に向かって願った

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