不運な僕と優しい君 の段 5 ページ39
私は怪我をしてから二日後に目が覚めた
目が覚めた時はみんながお見舞いに来てくれた
ただ一人を除いて…
何故かあの日以来、伊作が私を避けるようになった…
理由は分からない…だから余計にもどかしい…
今回は話、聞けるかなぁ…
私は六年生みんなが集まっているところに行ってみると
そこには伊作も居た
話を聞こうと近づいて行くと
伊作「っ…それじゃあ僕は保健委員会の仕事があるからまたね!;」
と、伊作は足早にその場を去ってしまった
…やっぱりダメか
文次郎「伊作のやつどうしたんだ?;」
仙蔵「最近様子がおかしいな」
小平太「雫を見ると逃げていくな」
長次「…避けているようにも見える」
雫『…私、何かしちゃったのかなぁ…』シュン
正直すごくショックだ…
すると
留三郎「大丈夫だ雫!」
雫『…留三郎』
留三郎「俺が伊作に理由を聞いてくるから、もうそんな顔するな!」ワシャワシャ
と、留三郎が慰めてくれた
雫『…うん、ありがとう留三郎』
留三郎「気にするな!俺たち友達だろ!」ニッ
雫『!、うん!』ニコ
留三郎のこの言葉になんだか少し救われた気がした
それから私は一人で考えた
ついこの前までは一緒に薬草を取りに行ってたのに急に私を避けるようになったし
私の顔を見る度に表情が曇る伊作
…いや、伊作が見ているのは私の顔じゃなかった…
私の…腕だ
…まさか、この前の怪我を気にして、自分と一緒にいると不運で私に怪我をさせてしまうとでも思ってるのか?
いや…でも、伊作なら有り得る考えだな…
だって…伊作は優しいから…
私は留三郎が伊作から話を聞き出してくれるように願いながら空を眺めた
_________________
【留三郎side】
最近、伊作の行動がおかしいのは薄々気づいてはいた
だが、今回ではっきりした
伊作は確実に雫を避けている
何となく理由は想像がつくのだがここは伊作とはっきりさせた方がいい
雫のためにもな
俺はもう、雫のあんな悲しそうな顔を見るのは嫌なんだ
雫にはいつまでも笑顔でいて欲しい…
あいつに悲しい顔は似合わないから
そして俺は今夜、伊作と話をするため自室へ向かった
俺が襖を開くと、そこにはいつもの変わらない伊作の姿がそこにあった
伊作「!、留三郎おかえり」
留三郎「あぁ…伊作、ちょっといいか?」
伊作「なんだい?」
留三郎「雫のことなんだが」
不運な僕と優しい君 の段 6→←不運な僕と優しい君 の段【伊作side】4
104人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「忍たま」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒糖さまでーす - スイちゃんのご友人のご友人さん、ずんだ餅さんの意見と同じですわかります尊い (2023年3月12日 1時) (レス) @page21 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - スイちゃんのご友人のご友人さん、その気持ちよくわかります?(´・ω・`)可愛いですもんね。所でてぇてぇ?って何ですか???コメ返お持ちしております (2023年2月22日 1時) (レス) @page42 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 伊作〔留三郎いつもすまない〕留三郎〔気にするな、同室じゃないか!〕のやり取りが可愛いすぎて消滅しそう(^^ω)てぇてぇ (2023年1月29日 20時) (レス) @page40 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!留三郎とのお話を書いて欲しいです!更新、楽しみにしています!! (2022年1月12日 23時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これ面白いです続き楽しみにしてますね (2022年1月9日 12時) (レス) @page42 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんご x他2人 | 作成日時:2021年4月24日 19時