私と忍たまの日常【忍たま乱太郎】

始まりは突然に2 ページ3

雫『…お母さんが、どんな事があっても、例えどんな状況でも人には優しくしなさいって…私に教えてくれたから』

？「…君は本当に優しい子だね…本当に…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

雫『！』

？「…君をある場所に連れていこう。きっと君の助けになるよ。来るかい？」

雫『…行きたい』

少女は少し悩んだがそう答えた

すると、忍者は少女を抱き上げ地を蹴りあげた

雫『…名前』

？「ん？」

雫『忍者さんの名前…』

雑渡「…おじさんの名前は雑渡昆奈門」

雫『雑渡粉もん？』

雑渡「雑渡昆奈門ね…君、結構面白いこと言うんだね」

雫『…私は雫』

雑渡「雫ちゃんか…いい名前だ」

雫『雑渡さん…暖かい…ちゃんと心臓の音聞こえる…』ｷﾞｭｯ

雑渡「…あぁ、雫ちゃんも暖かいよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

雑渡昆奈門はそう言うと雫を抱き抱える手に少し力を入れて更に高く跳ぶのだった


これが雫と雑渡昆奈門の出会い


それからしばらくして雑渡昆奈門は足を止める

雑渡昆奈門が雫を連れてきた場所、それは…

忍術学園だった

雑渡昆奈門は雫を抱いたまま学園長室へ向かった

学園長「…タソガレドキ軍の者が一体なんの用じゃ？」

雑渡「あなたにお届けものですよ」

学園長「届けものじゃと？」

学園長先生は少々渋い顔をするが次の瞬間驚いた表情に変わる

雑渡「さぁ、着いたよ」

雫『？』

学園長「！雫！？生きておったのか！」

雫『！学園長…せんせ…』

雫は学園長先生の方に行くと学園長先生は優しくも強く雫を抱きしめた

学園長「そうか…そうか雫、よく生きていてくれた…！もう大丈夫じゃ」

雫『！…せんせぇ…うぅｯ…ｸﾞｽｯ』

雫は家族や友人が死んだ時、何故か涙は出なかった…

だが、ここに来て学園長先生の優しさや温もりに触れてすんなり涙が出て雫は内心とても驚いた

学園長「これからはわしがお前を育てる。何も心配はいらんからな、雫」

雫『うぅｯ…ｸﾞｽｯ…うん…！』

雑渡「…」

雑渡昆奈門はそんな雫の姿を見て少し安心した

そして、その場を立ち去ろうとした時…

雫が抱きついてきた

雑渡「…どうしたんだい？雫ちゃん」

雫『…また、会える？』

雫は涙目のまま雑渡昆奈門を見上げてそう言う

雑渡昆奈門はしゃがんで雫の頭を撫で

雑渡「あぁ、きっとね」

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