私の平和な一日?(小平太side)の段2 ページ18
雫を見ると、胸が苦しくなる…病気、なのか?
だが、今は平静を装わなくてはいけないと感じた
小平太「!そうか、雫も照れるのか…いいことを知ったな」ニヤ
雫『な!?;』
小平太「大丈夫だ!みんなには言わないから安心しろ!」
雫『本当かなぁ…全然説得力がないんだけど…』
小平太「細かいことは気にするな!それに、私だけが知っている方がなんだか嬉しいからみんなには内緒だ!」ニッ
他の誰も知らなくて、私だけが知っている雫がいることが、何故か嬉しく感じたのだ
雫『そ、そう?;』
雫はそんなことを言う私を困惑した表情で見ている
正直、私も自分が何を言っているのかよく分からない
今日の私はいつもより変だ…
雫『まぁ、なんでもいいけど、手当もしちゃおう!そこに座って!』
そう言う雫は私を座らせ雫はしゃがんで私の傷の手当てをし始めた
この光景は何度見ても昔から変わらない
そう、初めて出会った時から
小平太「ははは」
それになんだか笑えてくる
雫『なに?』
小平太「いや、私は幸せ者だと思ってな」
雫『?』
どういうことだ?と見上げる雫の頭を撫でながら私は答える
小平太「私には、沢山の助け合える仲間がいて、笑い合える友がいて、心配をしてくれていつもなんだかんだで手当てをしてくれる優しい友がいる…これほど幸せなことは無いと思ったんだ」ナデナデ
雫『!…そんなこと言ったら、私たちみんな幸せ者でしょ!こんなにいい仲間に出会えたんだから!』ニコッ
そう言う雫の笑顔は眩しいくらいに可愛く、そして美しく見えた
その笑顔に答えるように私も笑う
小平太「!、そうだな!」ニッ
雫『よし!手当て終了!今度は気をつけてよ?』
小平太「あぁ、ありがとな!雫」
そう言って私は部屋に戻ろうと歩き始める
少し歩いて後ろを振り返ると
雫が遠い空を見上げながら何かを思い出しているようだった
それは、何かを懐かしむような、後悔しているような表情をしていた
そして、雫は小さな声で呟いた
雫『…小雪』
雫とは思えない程とても小さくて弱々しい声が私にははっきり聞こえた…
そういえば雫は一年生の頃から自分のことは何も喋ろうとしなかった
聞いてものらりくらりと躱されて話をすり替える
雫は私たちに一体何を隠しているのだ…?
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黒糖さまでーす - スイちゃんのご友人のご友人さん、ずんだ餅さんの意見と同じですわかります尊い (2023年3月12日 1時) (レス) @page21 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - スイちゃんのご友人のご友人さん、その気持ちよくわかります?(´・ω・`)可愛いですもんね。所でてぇてぇ?って何ですか???コメ返お持ちしております (2023年2月22日 1時) (レス) @page42 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 伊作〔留三郎いつもすまない〕留三郎〔気にするな、同室じゃないか!〕のやり取りが可愛いすぎて消滅しそう(^^ω)てぇてぇ (2023年1月29日 20時) (レス) @page40 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!留三郎とのお話を書いて欲しいです!更新、楽しみにしています!! (2022年1月12日 23時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これ面白いです続き楽しみにしてますね (2022年1月9日 12時) (レス) @page42 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご x他2人 | 作成日時:2021年4月24日 19時