始まりは突然に1 ページ2
雫の村は平和そのもので笑顔が耐えないような村だった
でも…
全ては…あの雪の降る寒い季節に始まった…
村は荒れ果て、人々の声が耳を劈く…
ここは、例えるなら…地獄だ…
大人も子供も逃げ惑い、次々に殺されていく…
雫も家族や友人と逃げようとした
だが、もう手遅れだったんだ
雫達に逃げ場など、もう、どこにも無かった…
これから待ち受けるのは死のみ…
でも、雫は運悪く生き残ってしまった…
数え切れない村の人達の沢山の犠牲によって、少女一人が生きることを許された
雫が死ぬことを恐れたから…
今、雫の足元には…村の人達の数え切れない程の屍が見える
きっとこれは夢なのだろう…と何度も思った…
そして、夢であってほしいと何度も願った…
だが、世界は残酷で、何度願ってもその屍が消えることは無かった
もし、天国があるのなら…村のみんなは天国へ行けただろうか…
この時、雫はふと母の言葉を思い出した
(「雫、死化粧はね、亡くなった人を天国へ旅立たせるためにする最後の身だしなみなの。人は必ずいつかは死んでしまう。大切な人の死を受け入れないと前へは進めないわ…前へ進むためにあなたは大切な人が亡くなった時、死化粧をするのよ…これから先、辛いことや悲しいことは沢山訪れるわ…でも、諦めてはいけない。雫、どんな事があろうと…強く生きなさい！」)
これが雫の母の最後の言葉だった…雫の母はいつも強く、優しく、たくましい…くの一だった
みんなの死を乗り越えなければいけないのは分かっている
だが、雫には…まだ7歳の幼い少女には失うものが多すぎた…
荒れ果てた村で少女は一人、村人一人一人の亡骸に死化粧をし、お墓を作った…みんなが天国へ行けるように…
そして、気づけば一年が経ったある日のこと
ある一人の人物が少女の前に現れた…
？「…何をしているんだい？」
雫『…お墓参り』
？「そうか…君がこの村で唯一生き残った子だね」
雫『…おじさん、だれ？』
？「おじさんは通りすがりの忍者だよ」
チラ…
雫『…忍者さん、血出てる』
？「大した怪我じゃないよ」
雫『…手当て』
？「え？」
雫『手当てしてあげる』
少女はそう言うと持っていた布切れを水に濡らし、それを傷口につけ縛る
雫『これでもう大丈夫』
？「…君はなんでおじさんを助けてくれるんだい？」
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黒糖さまでーす - スイちゃんのご友人のご友人さん、ずんだ餅さんの意見と同じですわかります尊い (2023年3月12日 1時) (
レス) @page21 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - スイちゃんのご友人のご友人さん、その気持ちよくわかります？(´・ω・`)可愛いですもんね。所でてぇてぇ？って何ですか???コメ返お持ちしております (2023年2月22日 1時) (レス) @page42 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人のご友人 - 伊作〔留三郎いつもすまない〕留三郎〔気にするな、同室じゃないか！〕のやり取りが可愛いすぎて消滅しそう(^^ω)てぇてぇ (2023年1月29日 20時) (レス) @page40 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！留三郎とのお話を書いて欲しいです！更新、楽しみにしています！！ (2022年1月12日 23時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - これ面白いです続き楽しみにしてますね (2022年1月9日 12時) (レス) @page42 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご x他2人 | 作成日時：2021年4月24日 19時
