事 ページ6
メーデーメーデー、こちらシオン。至急応援をお願いします。
「シオンちゃん、もしかしてセンラに会いに来てくれたん？」
「いえ、偶然ですね！」
さらりと流れるアシンメトリーの金髪と、片目は眼帯に隠れてしまっているけど綺麗な琥珀色の瞳。目のハイライトはオフ状態だけど、嬉しそうに笑う彼。
「センラさん、そこどいて下さると嬉しいんですけど」
「それは聞けんお願いやわ。うらたんに言われてるんよ、シオンちゃん見つけたら絶対逃がすなって」
やから、ごめんな。そう言って柔らかく笑う彼だが、見た目によらず計算高いというか狡いと言うか。
隙がないのだ。先程のふたりは頑張れば何とかなったけど、この人は良く見てる。私が変な動きをしないか、どこを見ていて何に注目しているか。
さっきも黒板側の扉から出ようと思ってチラッと視線を向けた瞬間、
「そっちの扉は開かんよ。鍵がかかってはるんです」
と言ったのだ。思わずギョッとしてセンラさんを凝視してしまった。
「ね、シオンちゃん。帰ったら何がしたいですか？」
「……お風呂はいって速攻寝ます」
「あぁ、いいですねぇ。多分帰ったら志麻くんかうらたん辺りがお世話してくれはると思います」
「いえ、自分で出来ることは自分でしたい派なんで」
「料理はセンラが担当なんで任せてくださいね。美味しいの作ったります」
「料理も自分でしたい派なので！！！」
なんでもうかれこれ10分くらいこんな感じだ。そろそろ逃げなきゃマズイ…。
「シオンちゃん、諦めて僕らと一緒に来た方がええですよ」
「希望は最後まで捨てないタイプなんです」
「……………ねぇ、シオンちゃん」
先程までニコニコと笑っていた彼の顔がすっと引き締まって真剣な顔つきに変わる。張り詰めた空気にゴクリと喉がなった。
「最初の時も言ってましたけど、これ全部夢だと思ってはります？」
「え、はい。だって夢ですよね？」
「本当に？」
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Shion(プロフ) - Ereさん» ありがとうございます！！ (2022年3月16日 6時) (
レス) id: d2721e0bd7 (このIDを非表示/違反報告)
Ere - あっ好きです (2022年3月14日 22時) (レス) @page10 id: 67f46d50a0 (このIDを非表示/違反報告)
Shion(プロフ) - くるみさん» コメントありがとうございます！次回作も頑張ります〜。ご縁がありましたら読んで下さると嬉しいです！！ (2022年3月9日 21時) (レス) id: d2721e0bd7 (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - どちゃくそに面白すぎて秒で読み終わってしまった、、🥲これからも作品楽しみにしてます！！！！！ (2022年3月7日 20時) (レス) @page10 id: b5a956d8f3 (このIDを非表示/違反報告)
Shion(プロフ) - らいさん» コメントありがとうございます！！最後の所をどうしようか悩んでたので、そう言っていただけてとても嬉しいです〜！！こちらこそ作品を読んで下さりありがとうございました！！ (2022年2月28日 10時) (レス) id: d2721e0bd7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Shion | 作成日時：2022年2月21日 16時
