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156話 「帰還」 ページ6

三年E組のプール。

Aは緊張した様子で空を見上げた。


速水「まだ怖い?」

A「……殺せんせーや、律を信じてないわけじゃない。
けれど、この世に絶対は無い」


ここに戻ってきても、ジャージに戻ることなく、真っ先にここに来たのはAだ。

ずっと緊張した様子で、いつもより固かった。

奥田と速水はAの隣に立って、不安がってるAの手を握り、抱きしめる。


速水「いつもの澄ました顔より、今の方が良いよ」

A「……」

速水「その方が、カルマも安心するわよ」


Aが考えていると、杉野が声をあげた。


杉野「おぉ!帰ってきた帰ってきた!」


その一言で三人も顔を上げると、そこにはパラシュートを開いていて。


奥田「すごく不安ですよね。
でも、二人はもう大丈夫だと思いますよ」


殺せんせーのサポートを借りつつ、無事に着水してきた。

奥田の言う通り、そこは無事で。

烏間は怒りにまみれてるようだったが、生徒たちは安堵でいっぱいだった。


色んな生徒がプールに降りて二人の帰還を喜び。

渚と業も顔を見合わせて笑っていて。


渚「ただいま!」


Aは二人の帰還を感じて安堵から力を抜いて笑った。

駆け寄ることはしなかったが、胸を撫で下ろして生徒を見守る。


A(おかえり、カルマ)


業は前原たちと喜びを分かちあっていて。

少しすると業はAと目を合わせた。


業「ただいま、A」

A「おかえり、カルマ」


業は水から上がると、Aに近寄った。

Aは笑って業の肩を撫でた。


A「良かったね、無事で」

業「うん、良かった。こうして帰って来れて」

A「おかえり」


二人のやり取りを見守った生徒たちも次々と教室まで向かった。

その後を二人は追いかけていった。

157話 「命懸け」→←155話 「ロケット」



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- えまって?!最高すぎません?!この物語は主人公である夢主ちゃんが書いた本当のお話…ってコト?! (12月19日 1時) (レス) @page50 id: 0af6726044 (このIDを非表示/違反報告)
本好き(プロフ) - 暗殺教室に再熱し、勢いで2日で読みきってしまいました。あたたかい、素敵な物語をありがとうございました。少しでもこの物語が多くの人の心に届きますように。 (12月2日 19時) (レス) id: 860fd688d9 (このIDを非表示/違反報告)
- 思って今よりもずっとこの作品に引き込まれました。主人公の過去はかなり辛くて後半は大半泣いてしまいました。業くんとの関係性もとても良かったです。原作に沿うように書くのは大変だったかと思いますが、本当にとても良い作品でした!本屋で売れるぐらい良かったです (2023年1月17日 21時) (レス) @page50 id: a9816fab8f (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - この作品に出会えて本当に良かったです。主人公の過去は想像以上に辛いもので涙なしでは読めませんでした。そして業との関係がとても好きです。2人が、いや4人が末長く幸せに生きていけるように願います。本当にありがとうございました! (2023年1月13日 1時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 本当凄い。無料で見るのが勿体無いくらいすごい。一冊の本を見てる気分でした!!!素敵な作品を作ってくださりありがとうございます (2023年1月8日 22時) (レス) @page50 id: 963d301a2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩こんぶ | 作成日時:2022年12月17日 12時

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