155話 「ロケット」 ページ5
島津崎宇宙センター。
Aはジャージではなく本校舎の時の仕様に変えて並んだ。
業「あんまりこうしてるの見ないから、少し新鮮だなぁ」
A「……そうだね、いつもジャージだし」
業「何であれにしてたの？」
A「その方が雰囲気出るじゃん？」
なんの？
とは聞いた方がいいのだろうか。
業はAの頭を撫でたかと思うと、業はそのままAを抱きしめた。
業「これから作戦が始まる。どんなことがあるかわからない」
A「うん」
業「死なないって約束はできない」
A「うん」
業「どんな形であれ、Aのところに絶対帰ってくるから」
Aは業の服を強く握る。
ここから先は別の班だ。
A「待ってるから」
業「うん」
業は最後にAの唇にキスをして渚たちに並んだ。
Aは思ってもいない彼の行動に、一瞬動揺した。
中村「あ〜れ〜？今の何〜？」
A「……キスだよね」
中村「二人とも付き合ってたりして〜？」
A「……どうでしょうね」
Aは業の温もりを忘れないようにぎゅっと二の腕を掴んで、生徒として中に潜った。
今日は打ち上げ日。
観客はたくさん居る。
渚と業がロケットまで潜入、それまでの職員の目逸らし役で倉橋と矢田、律を差し込むための機動隊が木村。
それ以外の生徒は正々堂々と中に潜った。
潜入隊の三人と合流して、全員でロケット発射を見守る。
打ち上げまで、100秒。
Aは興味無さげにみんなから少し離れた場所で、ロケットを見上げていた。
本当は興味無いわけじゃない。
誰よりも心配だ。
いくら殺せんせーと律が見たからと言って不安じゃないわけが無い。
A(カルマ……)
普段は隠しているロケットを握りしめていると、空いている方の手を奥田が握ってきた。
奥田「きっと、二人は帰ってきます。
殺せんせーを助けるためのデータを持ってきて」
A「奥田さん……」
奥田「信じましょう、みんなを」
A「……うん」
10、9、8、7、とカウントダウンしていく。
A「カルマ……」
業(A……)
6、5、4、3、2、1
A(愛してる)
業(愛してる)
0
ロケットは、無事に発射された。
A(帰ってきて、待ってるから)
Aは奥田の手を握りながら涙を堪え、奥田とは反対側から速水がAの肩を抱きしめた。
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お - えまって？！最高すぎません？！この物語は主人公である夢主ちゃんが書いた本当のお話…ってコト？！ (12月19日 1時) (
レス) @page50 id: 0af6726044 (このIDを非表示/違反報告)
本好き(プロフ) - 暗殺教室に再熱し、勢いで2日で読みきってしまいました。あたたかい、素敵な物語をありがとうございました。少しでもこの物語が多くの人の心に届きますように。 (12月2日 19時) (レス) id: 860fd688d9 (このIDを非表示/違反報告)
霞 - 思って今よりもずっとこの作品に引き込まれました。主人公の過去はかなり辛くて後半は大半泣いてしまいました。業くんとの関係性もとても良かったです。原作に沿うように書くのは大変だったかと思いますが、本当にとても良い作品でした！本屋で売れるぐらい良かったです (2023年1月17日 21時) (レス) @page50 id: a9816fab8f (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - この作品に出会えて本当に良かったです。主人公の過去は想像以上に辛いもので涙なしでは読めませんでした。そして業との関係がとても好きです。2人が、いや4人が末長く幸せに生きていけるように願います。本当にありがとうございました！ (2023年1月13日 1時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 本当凄い。無料で見るのが勿体無いくらいすごい。一冊の本を見てる気分でした！！！素敵な作品を作ってくださりありがとうございます (2023年1月8日 22時) (レス) @page50 id: 963d301a2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2022年12月17日 12時
