172話 「最後の進路相談」 ページ22
各国で行われた撮影会が終わった後、Aは職員室に入った。
A「失礼します」
殺せんせー「はい、どうぞ」
Aは殺せんせーの前に座ると、1冊のノートを渡した。
殺せんせー「これは？」
A「小説家になろうと思って」
殺せんせー「おや？前とだいぶ変わりましたね」
A「前は殺せんせーのことも、生徒たちのことも詳しく知らなかった。
けど、今は違う。殺せんせーや茅野さん、他にもたくさんの生徒とカルマを挟んで知る機会が増えてきて、思った。
小説を書きたいって」
殺せんせーはノートを見る。
A「物が語るから、物語。
だから私はこれで、自慢の担任と先生、それから自慢の仲間を知って欲しい。
マスコミってさ、人の不幸を作ってご飯食べてるじゃないですか。
だからこそ、私はあなたの存在を世間に否定して欲しくない。確かに過去は殺し屋として人の命で食を繋いでいたのも事実だけど、それだけじゃなかった。
命の重みを知っているからこそ、私たちは自分の命と人の命と真剣に向き合えるようになった」
殺せんせー「……」
A「余計なお世話かもしれないけどさ、私は、あなたのことを悪い存在で終わらせたくない。
私のこの残りの生涯でさ、あなたという存在に救われたたくさんの人の、最低でも35名の話を作りたいんだ」
殺せんせー「35名？随分多くないですか？」
A「生徒29名と、烏間先生、ビッチ先生、理事長、浅野さんと、それから、殺せんせーと雪村先生の物語」
Aの表情は、今までの興味無さげな表情とは違い、すごく優しかった。
殺せんせーは業やイリーナから聞いたことがある。
Aのすごく優しい表情をする瞬間があると。
そのおかげで、落ち着く瞬間があると。
殺せんせー「五十山田さん、あなたにお似合いの仕事だと思いますよ」
A「殺せんせー……」
殺せんせー「あなたには、話せそうですね」
A「なにを？」
殺せんせー「あなたにはこれだけ言っておきます」
そこから話された殺せんせーのとある秘密に、Aは真剣な表情で耳を傾ける。
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お - えまって？！最高すぎません？！この物語は主人公である夢主ちゃんが書いた本当のお話…ってコト？！ (12月19日 1時) (
レス) @page50 id: 0af6726044 (このIDを非表示/違反報告)
本好き(プロフ) - 暗殺教室に再熱し、勢いで2日で読みきってしまいました。あたたかい、素敵な物語をありがとうございました。少しでもこの物語が多くの人の心に届きますように。 (12月2日 19時) (レス) id: 860fd688d9 (このIDを非表示/違反報告)
霞 - 思って今よりもずっとこの作品に引き込まれました。主人公の過去はかなり辛くて後半は大半泣いてしまいました。業くんとの関係性もとても良かったです。原作に沿うように書くのは大変だったかと思いますが、本当にとても良い作品でした！本屋で売れるぐらい良かったです (2023年1月17日 21時) (レス) @page50 id: a9816fab8f (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - この作品に出会えて本当に良かったです。主人公の過去は想像以上に辛いもので涙なしでは読めませんでした。そして業との関係がとても好きです。2人が、いや4人が末長く幸せに生きていけるように願います。本当にありがとうございました！ (2023年1月13日 1時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 本当凄い。無料で見るのが勿体無いくらいすごい。一冊の本を見てる気分でした！！！素敵な作品を作ってくださりありがとうございます (2023年1月8日 22時) (レス) @page50 id: 963d301a2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2022年12月17日 12時
