168話 「合格発表」 ページ18
結果通知。
業とAは、業の家の食卓テーブルで顔を突き合わせて紙を広げた。
その紙には、合格通知書、と記載されており、どこか緊張した二人は揃って胸を撫で下ろした。
業「これで一安心だね」
A「うん」
そもそもで不安は無かったが。
Aは凝った肩を解していると、業が椅子の背もたれに体重を預けた。
業「これで、小中高は同じになったね」
A「保育園と幼稚園忘れないでよ」
業「ははっ」
A「持ってるアルバム全てにカルマと二人で居るのしか無いんだけど」
業「一緒〜」
A「保育園からモテてたマセガキが何を言う」
Aが笑うと、業もAも笑う。
二人は押し入れから取り出した懐かしきアルバム鑑賞にひたって、翌日を迎えた。
──────────
殺せんせー「第二志望以内で全員合格、おめでとうございます!!
見事に第二の刃までで仕留めましたね〜!」
合格したことを伝えると、殺せんせーは親以上に喜んでくれていた。
黒板にアートまで施して。
殺せんせー「皆さん誰もがきら星の如く、高校へ進学。先生も肩の荷が降りました!
本来この後進路相談の予定でしたが、その前に先生、ぜひやりたいことがあります!」
何人かがどこから持ち出したのかクラッカーを構えているが、殺せんせーの放った言葉は。
殺せんせー「このめでたき日にやるべき事と言えば〜!?」
みんなが笑顔で祝勝会の準備をしているのにも関わらず、
殺せんせー「編集作業です」
「「なんでだよ!!」」
当然みんなからクレームが入るわけで。
殺せんせー「もちろん!卒業アルバムを作るのです!このE組だけの!!」
そう殺せんせーは断言した。
渚「卒業アルバム作るって……」
殺せんせー「はい!!」
倉橋「そっか〜、学校全体のは作っちゃったもんね〜、烏間先生が担任ってことで」
矢田「そこに殺せんせーが1枚も写ってないのは可哀想だね」
と女子たちが同情する横で千葉があることを告げた。
千葉「いや、ちょいちょいマッハで写り込んではいる。バレない程度に」
杉野「これじゃ心霊写真だな……」
可哀想だからとAが言わなかったことを、杉野が言った。
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お - えまって?!最高すぎません?!この物語は主人公である夢主ちゃんが書いた本当のお話…ってコト?! (12月19日 1時) (レス) @page50 id: 0af6726044 (このIDを非表示/違反報告)
本好き(プロフ) - 暗殺教室に再熱し、勢いで2日で読みきってしまいました。あたたかい、素敵な物語をありがとうございました。少しでもこの物語が多くの人の心に届きますように。 (12月2日 19時) (レス) id: 860fd688d9 (このIDを非表示/違反報告)
霞 - 思って今よりもずっとこの作品に引き込まれました。主人公の過去はかなり辛くて後半は大半泣いてしまいました。業くんとの関係性もとても良かったです。原作に沿うように書くのは大変だったかと思いますが、本当にとても良い作品でした!本屋で売れるぐらい良かったです (2023年1月17日 21時) (レス) @page50 id: a9816fab8f (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - この作品に出会えて本当に良かったです。主人公の過去は想像以上に辛いもので涙なしでは読めませんでした。そして業との関係がとても好きです。2人が、いや4人が末長く幸せに生きていけるように願います。本当にありがとうございました! (2023年1月13日 1時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 本当凄い。無料で見るのが勿体無いくらいすごい。一冊の本を見てる気分でした!!!素敵な作品を作ってくださりありがとうございます (2023年1月8日 22時) (レス) @page50 id: 963d301a2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:塩こんぶ | 作成日時:2022年12月17日 12時