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164話 「失った冬休み」 ページ14

ふとした時だった。

Aが教室に入ると、みんながサンタコスをしていた。


A「何してんの?」

業「さぁ?」


そう言う業もサンタコスしているが。

だがクラッカーを鳴らしたかと思うと、今度は正月になっていた。

今2月だが?


殺せんせー「あけましておめでとうございます!
新年の始まりです!気持ちも新たに勉強に暗殺に邁進しましょう!
さて、あとは寝正月で」

((なんなんだよこの流れは!))


テンションの上がり下がりの激しい殺せんせーに、全員がつっこんだ。

Aは振袖を見て業を見た。


A「似合ってんじゃん、七五三」

業「バカにしてんのか」


Aは笑うと話し出した不破に目を向けた。


不破「要するにやり逃した年末年始の美味しいイベントを2月だけど一気に回収しちゃいたいってこと?」

殺せんせー「はあぁぁい!!その通り!!!」


殺せんせーの絶叫に全員がドン引きしながらも、一応彼の主張に耳を傾ける。


殺せんせー「一度きりの冬休みなのに誰も遊びに来てくれず……。
先生のことで真剣に悩んでたり頑張ってくれた分けですから、こつちから遊びにも誘いづらいし〜〜」


と泣き出す殺せんせー。

確かにあの時は色々悩むことが多かった。


吉田「俺らがめっさブルーな時にふざけた悩みを」

A(いや違う、私たちがそうだった時、このタコもそうだったんだ)


Aが見守っていると、殺せんせーはすぐに立ち上がって計画を叫んでいた。


殺せんせー「皆さんが悩みを抜けた今だからこそ!失った冬休みを一挙に取り戻すのです!」

渚(相変わらずせかせかと生きてるなあ、殺せんせーは)


と、渚や茅野も苦笑いしている。

だが、渚も真剣に考える。


渚(でも、もう2月、未来への2月、別れを前に自らの進路を決めなくちゃいけない季節。
卒業の日まで、殺せんせーの暗殺期限まで、あと)


―――32日。

165話 「将来の夢」→←163話 「ついていく」



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- えまって?!最高すぎません?!この物語は主人公である夢主ちゃんが書いた本当のお話…ってコト?! (12月19日 1時) (レス) @page50 id: 0af6726044 (このIDを非表示/違反報告)
本好き(プロフ) - 暗殺教室に再熱し、勢いで2日で読みきってしまいました。あたたかい、素敵な物語をありがとうございました。少しでもこの物語が多くの人の心に届きますように。 (12月2日 19時) (レス) id: 860fd688d9 (このIDを非表示/違反報告)
- 思って今よりもずっとこの作品に引き込まれました。主人公の過去はかなり辛くて後半は大半泣いてしまいました。業くんとの関係性もとても良かったです。原作に沿うように書くのは大変だったかと思いますが、本当にとても良い作品でした!本屋で売れるぐらい良かったです (2023年1月17日 21時) (レス) @page50 id: a9816fab8f (このIDを非表示/違反報告)
本屋と図書館とガソリンスタンドの匂いが好き(プロフ) - この作品に出会えて本当に良かったです。主人公の過去は想像以上に辛いもので涙なしでは読めませんでした。そして業との関係がとても好きです。2人が、いや4人が末長く幸せに生きていけるように願います。本当にありがとうございました! (2023年1月13日 1時) (レス) id: b9b005fe2b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 本当凄い。無料で見るのが勿体無いくらいすごい。一冊の本を見てる気分でした!!!素敵な作品を作ってくださりありがとうございます (2023年1月8日 22時) (レス) @page50 id: 963d301a2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:塩こんぶ | 作成日時:2022年12月17日 12時

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