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*▽ ページ34








毎日毎日体が重くて、




休みの日にはもう、そこから動く気力すら湧かなくて。









『からだ、いたい……』






『辛い』






『苦しい』









一人で部屋にこもって、洗濯するのも一苦労で……。




苦しくて、ずっと苦しくて、






布団の中で涙が止まらなかった。






休みが終わって、また仕事で。




とにかく人前では笑って、笑って、笑って、笑って。







『あっぶな』




壱馬「危なじゃないんだわ、普通にアウトや」




『え?』




壱馬「俺頭から水被ってんねん」




『ふっ……。
水も滴るいい男(笑)』









こうして壱馬たちとじゃれつつも、




リハーサルもこなしつつ、演技の仕事も続けて、










また家帰っては、玄関で泣き続けて、




重たい腰を上げてようやく身なりを整える。









助けて欲しい




助けないで




気づいて欲しい




気づかないで









グループの撮影中、
みんなと盛り上がる空間が辛くて、
離れた場所に座った。





じゃれ合いとか何かしらしてるけど、
その声すら今の私には辛くて、ただ耐えるしかない時。





トントンと優しく肩を叩かれた。







海青「Aさん、目開けんでええよ。
スタッフさんが横に部屋設けてくれたって。

少しそこで休む?」




『なんで……?』




海青「今日夜中まで撮影やったんやろ?
うちのボーカル3人が心配しとったよ」




『っごめん、ここで大丈夫だから』




海青「Aさん、顔色悪いで。
ここ何ヶ月も、ホンマは辛いんやろ?
向こうで休もう?」




『っ、ちぇ……っ』




海青「Aさん!」







目を開けて体を起こそうとした時だった、
一気に吐き気が襲ってきて……。




口を手で覆って周りを汚さないようにって
どうにか堪えようとしてると、








陸「海青これ袋」



海青「あざす」



彰吾「A少しだけ体起こすな」



陣「山彰これタオル」



彰吾「貰います」



壱馬「A大丈夫やで、もう吐いてええよ。
ゆっくりでええから」







いつの間にか周りにメンバーが集まってて、
さっきとは違う騒がしさが。




少しして吐き気が落ち着く。







陸「海青、そのままA連れて、
本人聞かないはずだからもうそのまま隣移ろう」




海青「うっす」




陸「俺ら居ても気遣うだけだから、
海青と壱馬でA見てて」




壱馬「……はい」







ごめんね。







*▽→←*不調



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作者名:雪乃 | 作成日時:2024年3月19日 15時

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