*なんとか……/リク ページ31
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疲労が重なってたA。
だからなのか、ずっと腰が痛いと言い出すように。
壱馬「ホンマ無理すんなよ」
『しないよ、大丈夫。
痛いって言うか違和感なだけだから』
とか言うものの、練習中、
Aは何度か腰を押さえる様子が見えてて。
本当に大丈夫なんか、思ってた時だった。
『いっ』
壱馬「A!!」
ステップで移動って時に、Aが俺の方に倒れてきて、
どうにか俺が支えられたから床に打ち付けられることも無く。
Aは息を荒げながら胸も押さえてて。
健太「大丈夫?」
壱馬「まだ何とも、意識はあると思うんすけど」
力矢「一旦運ぶ……」
『ゲホッゴホッ』
メンバーも集まってきて、移動させようとしたその時、
Aが口を押さえたけれど、血を吐き出して。
床にビチャビチャと垂れた。
壱馬「A!!」
北人「救急車!!」
Aの力が抜けてきて、そのまま俺に寄りかかってきてた。
他のメンバーも動いてくれてて。
陸「翔平と龍は一旦外に出そっかな。
このままなら二人も苦しいだろうし」
昂秀「龍、外出よう」
樹「翔平も……」
一度Aが吐血するのを間近で見てた二人は外に出て、
何人かはここに残ってAの様子を見る。
そうして過ごしてる内に救急車が来て、
そのままAは搬送された。
Aの血を正面から被った俺も、
念の為に検査ってことで運ばれて。
けど、Aは別に悪性のウィルスとかでも何でもなく、
大動脈瘤破裂直前、だけど、吐血は内臓のストレスで、
血管の膜が薄かったから直前だけど、瘤自体は大きくないから、
薬でどうにか押さえられる範囲らしい。
幸なのか不幸なのかよく分からん結末に……。
『壱馬ごめん、まさか血吐くなんて思わなくて』
壱馬「普通に吐くもんやないやろ。
つか、翔平と龍に絶対謝れよ。
あの二人あの一件トラウマなんやから」
『分かってるって……。
あんま記憶無いけど』
壱馬「殴んで」
『私病人』
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作者名:雪乃 | 作成日時:2024年3月19日 15時