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*▽ ページ30









検査結果でも薬の成分はほとんど抜けてるし、
内臓へのダメージも良くなってるから、
このままゆっくり療養したら今までのように踊れるって。





そう診断されて俺らはホッとした。







マネ「本当ごめん。
先方からキャンセルって直前言われて、
あれこれややこしくなっちゃって」




『あいつらの挑発に乗った私も私です。
他のみんなは無事なんですか?』




マネ「うん、大丈夫。
Aが目を覚ましたことに安心して泣きじゃくったくらい」




『そんなにヤバかったんですね』




北人「心肺停止なったらヤバいに決まってんじゃん!」




『その時の記憶無いから分かんないなぁ……』







あの後泣きじゃくったけど、
看護師をどうにか呼んだ俺ら。




その後Aは検査でも異常は無いし、
病院側も俺らだけにしてくれて。







『でも、潰せたんでしょ?
会社』




陸「あの会話を録音してくれてたおかげで何とかね」




『なら良かった』




壱馬「けど、暗号解くのにだいぶ時間かかったぞ」




『え?』




壱馬「シケローの鞄って何かと思ったわ」







撮影に行く直前に、
Aはグループにそんなメッセージを送信。




いきなり始まった謎々に何事かと思えば、
シはさんずいで、ケローが毎って漢字を分解してるって思わなくて。







『ちぇいの鞄に入れてたんだもん、レコーダー。
前日に会えてよかったよ』




陸「本当に、一か八かの勝負に出たんだから」




『これであいつの脅しの証拠は掴めてたし、
落武者居るだけで危険だからね』




北人「俺らが調べた意味」




『ほら、現行犯で捕まえた方が確実だしね』




壱馬「でも、もう二度とあんな真似やめろ。
俺らがどれだけ焦ったか、心配したか知らんやろ」




『…………』




壱馬「力矢さんと陣くんがどんだけ自分責めたと思う?
俺らがどんだけ心配で眠れない朝を迎えたと思う?
無事に終わってよかったね、じゃないんやで」







俺がAを見て言うと、
Aはただ、うん、と頷いただけだった。







壱馬「頼むからホンマに、これ以上心配させんでA」




『ごめんね、壱馬』







涙脆い陸さんがまた泣き出して、
釣られた俺も泣き出して、また釣られた北人も泣き出して、
ただAだけが笑ってた。





その翌週にはそれらが嘘のように、
暴れ回ってたのもAだけどな!!!!





腹立つわホンマに。

*なんとか……/リク→←*▽



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作者名:雪乃 | 作成日時:2024年3月19日 15時

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