検索窓
今日:87 hit、昨日:311 hit、合計:62,476 hit

*▽ ページ26








まるでドラマみたいな展開かもしれないけど、
これはれっきとしたリアルの話だ。




男は椅子にふんぞり返って、
隣に立っている秘書の体に触れながら話し出す。







「そうだなぁ、君が可愛がってる武知くん。
スポーツも万能だし、素晴らしいけど、ちょっと金を積めば潰せる。

あぁ浦川くんもDJでクラブに出入りしてるね。
簡単にスキャンダルを流そうと思えば流し放題だ。

それから、長谷川くん。彼のお父さんは自営業。
とっても素晴らしいねぇ、簡単に潰せそうだ」







次々とメンバーの名前が上がってきた。



少し話してただけで分かる。







『脅しじゃなさそうですね』




「ほら、私の目に狂いは無い!
君はとても賢い子だ!」




『……個人でもあなた方の企業を調べさせてもらいましたけど、
多岐に渡る業界を手玉にとってるようですね』




「おや、私が見込んだ通りだ。
そうだよ、味方に付けられるものは全て味方に付ける。
欲しいものは全て手に入れる。

それが君だ」




『…………』




「もしもこの仕事を受けるのなら、一生の生活を保証しよう。
たとえこの先、何があったとしても」




『分かりました』







ここまで来たら引き受けるしかない。



きっと最初から受けてたとしても、
歓迎会やら何やらでこうなるのは目に見えてる。




だから断り続けてたけれど、
どの道グループを出しにされたらやるしかない。







でも、ただでやられるほど、私もバカじゃない。



私の体ひとつでグループを守れて、
向こうの会社を潰せるんなら、万々歳ってもんだよ。
















いざ仕事の日。




迎えに来たのは、ウチのマネージャーじゃなくて
完全に初めましてのスタッフさん、しかも男性。







スタ「今日はよろしくお願いします」




『……マネージャーが迎え来るはずですが?』




スタ「少々予定の変更がございましたので、
代理で私が来ました」







人見知り云々の話じゃない。



完全にはめられてる。







『話が違いますが、
こちらが申し出た条件として、マネージャーが……』




スタ「あまりにも賢いと、後悔するよAちゃん」




『っ』




スタ「おやすみ」







トランクにも人が乗ってたのか、
そこから何かの薬を嗅がされて意識を手放してしまった。

*▽→←*長かった/リク



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
365人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , therampage , 紅一点
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪乃 | 作成日時:2024年3月19日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。