検索窓
今日:27 hit、昨日:171 hit、合計:62,587 hit

*背後/リク ページ18









最近Aが後ろを気にするようになった。




リハ中に誰かが背後に立つと、
すぐ後ろを振り返って確認して、
メンバーだとホッとしたように胸を撫で下ろすし、


スタッフだったりすると、
すぐメンバーの近くに移動してくる。







海青「Aさん?」




『やっぱりちぇいの横って安心するね。
頼もしいわ〜』







とか、それらしい事言って
海青の横に居ることが多くなったりした。



海青じゃないにしても、陸さんとか陣さんとか力矢さんとか。


あと龍とか、体格あるメンバーの横とかに。




それから、メンバーが帰ろうとすると、
Aが引き止めるようにもなったし。







『帰るの?』




樹「そりゃ、仕事終わったんで」




『ダメだよ、帰っちゃダメ。
ひとりにしないでよ』




樹「えぇ……」




『お願いお願い、マジでお願い。
あとでマースのご飯買ってあげるから!』




樹「良いですよ」




健太「手のひら返し早(笑)」







絶対に誰かしら横につけるようになったし、
本当に一人の時間を作ることが無くなった。




最近帰る時も、海青曰く、
A送って海青送るっていう流れもあるらしく。







壱馬「なんかあるんかな」




海青「Aさん自身言葉にしてくんないっすけど、
ここまでの条件が揃ったら……」




壱馬「やんなぁ」







俺と海青はゲームでオンライン通話しながら
最近のAの動向を考えてた。




俺も海青も今は配信しとらんから、
容赦無く素性の話ができるわけで。







海青「マネさんにも確認してみたけど、
やっぱり最近背後気配すること増えたって言ってた」




壱馬「んー……」




海青「建物とかあると、常にそれに凭れるようになったって。
その方が視界とかも確認しやすいし、Aさんがやりそうだけど」




壱馬「そもそも俺と喧嘩する回数減ってる時点で
あいつになにかあんのは100パーやねん」




海青「Aさん、また何も言ってくんないんだから」




壱馬「あいつはそういう奴やろ。
自分の中でも確信持てるまで、何も言わない。
相談しようとしても結局は、黙り込んじまうんや」




海青「何もないとええけど」







それが俺らの一番の願い。




何も無いのを願っても、
奇跡は起こってくれない。

*▽→←*▽



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
365人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , therampage , 紅一点
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪乃 | 作成日時:2024年3月19日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。