【暗殺教室】目立たない彼女・三時間目 (ページ48)

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148話　「暗殺サバイバル(2)」ページ48

どこからか銃撃戦の音がする。

速水・糸成と渚以外の青組だと推定したAは、一切動くことはしないで業の向こう側の四人を見た。

そうしている内に、速水が磯貝を、矢田が速水を、糸成が矢田を、前原が糸成を殺った。

寺坂【やられたのかよ！】

業【構わない。おかげで旗は手薄だ。中村、そのままダッシュして】

中村【はいよ！】

Aが眉間に皺を寄せた時、寺坂、吉田、村松、中村が渚にやられた。

A(珍しくミスったね業)

業は奇襲してきた前原を逆にやると、正面からぶつかろうとした。

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ぶつかり合うその瞬間、Aは隠れる必要はもう無いと判断して起き上がった。

A「ふぅ」

肩に付いた葉っぱなどを落としながら、二人の決着を見守る。

生徒たちの表情は、サバイバルを通してすっかり別人のように変わっていた。

そんな時だった、寺坂のある言葉が聞こえてきたのは。

寺坂【狭間(てめぇ)や茅野や三村や神崎みてえに予想外の強さを見せたやつが居た。
一方で期待通りに暴れ回ったやつらか居たり、次こそはと燃えてるやつらが居たり、ちゃらんぽらんに見えてクソ真面目な居たり、】

中村【うっせ】

寺坂【ただのチビだと思ってたやつが殺しの天才だったり、天才だと思ってたやつが実は隠れて努力してたり、どっちが勝っても文句はねぇよ】

寺坂から出てくるとは思っても無い言葉に、Aは目を見開いた。

生徒たちは殺せんせーを殺す覚悟も生かす覚悟もできている。

なのに対してAは、殺させる覚悟を持たなかった。

A(殺せんせーが殺し屋じゃないかって疑ったのはわりと早い内だった。
夏休みの前にはほとんど確証して、ある程度証拠も集めてた。
だからこそ、私たちじゃあのタコを殺せないってわかってたから、私は決して彼らの暗殺を邪魔しなかった。
けど今確信した。カルマも潮田さんも、それぞれ自分の覚悟を知ってもらうためにぶつかる勝負に、私だけが、誰かを亡くす覚悟ができてなかったんだ)

Aは本気の勝負を見せる業と渚を見つめた。