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K.K side









壱馬「お邪魔します……」










学校から帰った俺は、言われた通り陸さんの家に帰った。




陸さんは大学があるから家に居ないけれど、
バイトは休みだから早く帰ってくるって言ってて。





何もすることが無いから制服から着替えて、
フードを被ると、ソファーに座ってた。





そこで今日、学校での事を思い返す。








北人が家族と縁を切ったこと。




慎が凄く気にしてくれてたことと、
どこまでもついてきてくれるって言ってくれたこと。




Aの養父が三人纏めてみたいこと。




三人とも、待ち続けてくれること。







そうやって深く考え込んでると、
時間が経ってることに気づかなくて。










陸「ただいまー!
壱馬ー?ちゃんと居る〜?」



壱馬「あ、陸さん。おかえりなさい。
お邪魔してます」



陸「良かった!帰ってきてるか不安だったから。
それと、おかえり」



壱馬「……ただいま、です」










俺がそう言うと、陸さんは嬉しそうに頷いた。



それから微笑んで、フードを被ってる俺の頭を撫でると、
せかせかと手洗いうがいをしてた。










陸「壱馬、お腹すいたでしょ!
すぐご飯作るから」



壱馬「……何か手伝いますか」



陸「いいよ、久しぶりの学校で疲れたでしょ?
今の壱馬はゆっくり休むことが仕事」



壱馬「……分かりました。
何かできることがあったら言ってください」



陸「うん。
出来上がったもの持ってってもらうから、
それまでゆっくり座ってて」










陸さんはそう言って鼻歌を歌いながらキッチンに立った。




俺はその背中を見ながら息を吐き出した。

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作者名:雪乃 | 作成日時:2023年12月20日 11時

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