検索窓
今日:4 hit、昨日:33 hit、合計:44,015 hit

64 ページ14

もうすぐで冬が来る。




そんな時、私は先輩と北人くんは先輩の付き添いで
先輩が前に住んでた家に来てた。










北人「何取りに来たの?」



壱馬「まぁ、ちょっと、色々」



北人「色々?」










私たちは先輩の後を追って、家に入った。



少し埃っぽくなってるけど、まだどこか生活感があった。



何気に初めて入った。










北人「そう言えば、これからこの家どうなるの?」



壱馬「あの人が何とかするって言ってた。
ただ、俺らがここ出入りできるのは、最後になるかもな」










そう言って先輩は自分の部屋だったところに入っていった。




私たちも中に入れと言われたので入る。




その部屋は中身はほとんど無くて、ベッドとか机とかだけ。



どこか寂しい部屋だった。




すると先輩は迷い無く押し入れを開けた。




そこには色んなものが詰まったカゴがあった。










壱馬「ごめん北人、ちょっと出すの手伝ってくれん?」



北人「いいよ」



壱馬「Aはカバンに入れて欲しい」



『はい』



北人「……何これ?」



壱馬「アルバムと、俺の母子手帳。
母さんが居ない時に取った」










いくつか物を取ると、先輩は少しだけ悲しい顔をすると
息を吐き出して物を直した。



私も北人くんも言葉が出なかった。
いや、出せなかった。




先輩の気持ちを思うと。




すると先輩はそれだけじゃなくて、今度はベッドの下を覗いてた。




その行動に北人くんが驚く。










北人「そんなとこにも置いてたの?」



壱馬「ここなら連中も手出さねぇから。
どうしても、離せなかったんだ」



『……』



壱馬「母さんとそういう関係になって、
母さんがおかしくなってからずっと隠してた。

母さんが戻ったら返そうって思って」



北人「何か聞いてもいい?」










壱馬「母さんが宝物って言ってたペンダント」
































65→←63



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (78 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
402人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪乃 | 作成日時:2023年12月20日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。