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学習支援室でいつも通り課題をしてた。




この時間は誰も見る人が居なくて完全自習。




今回は事情が事情だから、
出欠は免除されるらしいから有難い。





これでいいなって言ってる生徒がいたら
この地獄のような毎日を味わってから言えよ、
って言い返せって樹が言ってた。




言えるわけないのにね。










北人「え、翔吾と回答違う?」



翔吾「ここルートやんか、したら……」



北人「あ、じゃあこっちの計算からもしかして違う?」



翔吾「え、待って自信失くした」










この二人別に馬鹿じゃないけど、
本番には強いのに、それ以外だとポンコツなのなんでだろう。




天然記念物だからか(?)










壱馬「北人!」



北人「え?」



翔吾「壱馬!?」



『嘘……』



敬浩「コラ壱馬!話はまだ終わって」



壱馬「親と絶縁したって、なんで?」










いきなり来た先輩に誰もが驚いたのに、
その先輩の口から出てきた言葉にも驚いた。



結果、全員が先生に目が行くわけで。










敬浩「……ごめん。
話の流れで言わないといけなくて」



壱馬「そんなのどうでもいい!
なぁほく、縁切ったのって俺らが関係……」



北人「してない。
壱馬も、Aも関係無い。
元から大人になったら縁切ろうって思ってた。
それが早まっただけ」










北人くんは不安そうな先輩にそう言い聞かせる。



先輩が休んでた間に、私たちの環境も変わったから
きっとこっちの状況が分からなくて不安になったのかもしれない。










『元から親御さんと揉めてて、
それが最近絶縁って形で収まっただけですよ』



翔吾「だけって」



『余計なこと言わないでください』



翔吾「はい」










それでも納得しない先輩。



私はそれを見て北人くんを見た。










『吉野先輩は先輩の事情知ってるでしょ。
親友だからこそ、お互いのことを話してみたらどうですか?』



北人「……そうだね」



『田崎先生、隣の生徒指導室お借りします』



敬浩「え、あ、うん」



翔吾「ほな行こか」










私と岩谷先輩は二人っきりにするために
揃って道具を持って学習支援室を出た。










翔吾「良い方向に行くとええけど」



『きっと無理ですよ。
あの二人、こじれます』



翔吾「けど、二人だけやないもんな」



『はい』










私たちは生徒指導室に入って
二人が来るのを待つことにした。

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作者名:雪乃 | 作成日時:2023年12月20日 11時

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