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K.K side










Aが部屋に戻って、北人が風呂に向かった。





俺は変わらずソファーに座って、
腹の中に燻ってる怒りを鎮めることに徹していた。










北人「かーずーま」



壱馬「……あ?」



北人「こっわ。
そう怒怒しないでも良くない?」



壱馬「うるせぇ」










北人は隣に座って、風呂上がりの水を飲んでた。




それでも俺は変わらず感情を抑えてて。




暫くの沈黙の後、
北人がゆっくりと話し始めた。










北人「ありがとう。
こんな時にAのこと預けてごめん」



壱馬「いいよ別に。
その分、北人と翔吾が動いてくれたやろ」











どうして今日俺が家に帰らずここに居るのか。





どうして今日北人と翔吾が帰り遅くなったのか。






あの子は知らない。










北人「壱馬、明日辛かったら休んでもいいからね」



壱馬「部活は行く。
その後どうするかは、その時決める」



北人「明日も泊まりに来なよ。
無理する必要無いし、あの子も……」



壱馬「……あぁ」



北人「忘れないでね壱馬。
俺と翔吾は、ずっと味方だから」



壱馬「………ありがとうな」










ボソッと言うと北人がニヤニヤしてた。





その表情に腹が立った俺は手元にあったクッションを投げるけど
現役バスケ部エースは簡単に受け取って。










北人「だぁってぇ、かぁ〜くんからぁ、
あ・り・が・と・う・!なんてさぁ〜?」



壱馬「うぜぇ」



北人「聞けるなんてぇ、思わないじゃん!」



壱馬「……うぜぇ」



北人「ったぁ!
酷いわ!ブツなんて!」










いつにも増して絡みがウザくなったこいつ。



腹が立ったのは仕方無い。







一発どついたけど、文句あらへんよな。

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作者名:雪乃 | 作成日時:2023年11月26日 6時

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