【暗殺教室】面白い生徒 (ページ7)

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7話ページ7

間もなく中間テストが行われる。

それに当たって、殺せんせーはテスト勉強に燃えていた。

「「さて、始めましょうか！」」

((……何を？))

生徒たちは思った。

何せ目の前に殺せんせーが沢山居るのだから。

「学校の中間テストが迫ってきました！」

「そうそう」

「そんなわけでこの時間は」

「高速強化テスト勉強を行います！」

「先生の分身が一人ずつマンツーマンでそれぞれの苦手科目を徹底して復習します」

有難いことにそう解説してくれている。

が、Aはぼーっとどこかを見ているだけで何も反応を見せない。

「さぁさぁ！若月さんは安定していますので、あれこれやってもいいでしょうね！」

と数学のハチマキを巻いた殺せんせーが立っていた。

ただ殺せんせーを見つめるだけのAの横でカルマがナイフを構えた。

「ひっ！
急に暗殺しないでくださいカルマくん！それ避けると残像が全部乱れるんです！」

「意外と繊細なんだこの分身！！」

顔を歪ませた殺せんせーに、生徒たちは驚きの声をあげていたが、それでもなおAは無言。

と言うより無反応。

ようやく現実の世界に戻ってきたAは、シャーペンを手に取りノートを広げ出す。

「でも先生、こんなに分身して体力持つの？」

「ご心配無く！一体外で休憩させていますから」

「それむしろ疲れない！？」

渚の一言に大半の生徒は同意した。

そして翌日、何があったのか殺せんせーはさらに増えていた。

「「さらに頑張って増えてみました。さぁ授業開始です」」

((増えすぎだろ！！))

昨日も多かったが、今日はさらに増えている。

ただ雑なところが出ていて、一部別作品の分身が混ざっている。

「若月さん！ぼーっとしないで手を動かす！」

「お！うまくできましたね！」

「カルマくん！ここの方程式と組み合わせましょう！」

「そうそうその通り！次のページでは復習です！」

「寺坂くんまた同じ間違いをしないでください！」

「ここはやったばかりです！さぁ！！」

((……うるせぇ))