【暗殺教室】面白い生徒 (ページ47)

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47話ページ47

それからというもの。

Aが登校したある日、生徒の半数が黒板の前に立たされていた。

だが、メンバーとしては意外と言えば意外で。

(……学級委員の二人が居ないで、彼がここに居る……)

彼とはカルマだ。

それ以外は茅野や神崎、奥田や倉橋などで。

「すみません、すみません……」

なぜか皆がビンタされてた。

(……何事だ)

「認められてないフリーランニングを校外でやったらしくてさ。
で、その結果とある施設の園長を怪我させたんだと」

(何も言ってないのに説明された……)

「そういう事ですので、すみません、若月さんにも……」

そういうことならと、Aは触られても抵抗せずに柔いビンタをもらった。

が、解せないのはなぜ自分までがここに居るのだろうか、ということ。

(子供の相手なんて、喋れもしない奴ができるわけないだろ)

Aはため息を吐いて、クラスメイトに絡んでいる子供たちを遠くから見ていた。

それから磯貝たちの機転で、施設を新しくしつつ勉強を見つつ、舞台をしつつになった時、Aはため息を吐いて工事組に入った。

そんな時、杉野がAに絡む。

「あっち行かなくていいのか？」

【話さない女が子供とコミュニケーション取れるわけないでしょ】

「ははっ、まぁまぁ尖った返答だな」

(事実です)

Aは軍手をすると、ビスとハンマーを手に取って千葉の所に向かった。

「どうした？」

【どうせ私はこの班になるから、今で補強できるところはやろうと思って。
できれば人と関わらない場所で】

「……したら、見た感じ裏側をやってみてくれないか」

【分かった】

Aは欠伸をしながら裏側に向かった。

その背中を見た生徒たちは思う。

「あいつ、どうなると思う？」

「さぁ、なるようになるだろ」

完全に傍観することに決めた前原は、心配する磯貝の背中を叩いた。

彼らはこれから裏山に向かわなければならないのだ。

ここで休んでいる暇は無い。

こうして二週間、作業が進み、中間テストがやって来る。

この時、誰も知らなかった。

この中間テストが、歯車を動かすことを。