【暗殺教室】面白い生徒 (ページ14)

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14話ページ14

賑やかな京都。

その古風な街並みの路地裏に7人は入っていった。

「へぇー、祇園って奥に入るとこんなに人気無いんだ〜」

「うん。
一見さんはお断りのと店ばかりだから、目的も無くふらっと来る人も居ないし、見通しが良い必要も無い。
だから私の希望コースにしてみたの。暗殺にピッタリなんじゃないかって」

「さっすが神崎さん！下調べ完璧〜！
じゃあここで決行に決めよっか〜！」

「マジ完璧」

「！？」

「なんで来んな拉致りやすい場所歩くかねぇ」

カルマを先頭に中を歩いていると、前後から高校生がやって来た。

明らかに不良と見える高校生。

Aは振り返り後ろの高校生を警戒する。

「何お兄さんら〜、観光が目的っぽくないんだけど」

「男に用は無ぇ。女置いてお家に帰んなっ！」

喋ってる途中でカルマが正面の男をはっ倒す。

男は唐突の攻撃に備えられず痛そうだ。

「ほらね渚くん、目撃者の居ないとこなら喧嘩しても問題無いっしょ」

「っ、あぁ！」

「てめぇ刺すぞ！」

渚が指差した方を見ると、ナイフを持っている男が居たが、カルマは動揺すること無くその男も倒す。

「刺す〜？そのつもりも無いのに〜？」

「いやっ」

神崎と茅野の声を聞いて振り返ったカルマ。

そこには一人の男を蹴り飛ばしたAと、捕らえられている茅野と神崎が居た。

そちらに応戦しようとした時、リーダーの男に殴られ、起き上がる間もなく他の男に蹴られ続けたカルマ。

渚と杉野もやられ、女子二人は連れて行かれた。

(ここで戦うと、女子は愚か男子も無理だな。
大人しく降参するか)

一人冷静に現場の状況を見たAは、ため息を吐いて絞めていた一人を放した。

【ついてくから、案内してよ】

「はっ、なんだお前。命乞いか？」

Aは首を横に振ると、男たちの進む方向に足を進めた。

(これで死ねるなら、正直ラッキーだけどね。
あぁけど、他の女子の記憶に残るのは嫌だな……)

誰も彼女の思惑に気づくことなく、一同は車に乗り込んだ。