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壱馬の誕生日から約2ヶ月。
・・「今日この日を持って僕たち三年生は、卒業します！」
無事に卒業式を迎えた。
合流した二人は、並んで正門に歩く。
広臣「あっという間だったな」
『学生なんてそんなもんでしょ』
岩田「あっ、来たよ！」
北人「おねえちゃん！」
壱馬「おにいちゃん！」
広臣「壱馬、北人！」
『どうしたの、二人して』
北人「これ！」
二人に駆け寄ってきた壱馬と北人は、
背中から1本の薔薇を出した。
壱馬「そつぎょう、おめでとうございます」
北人「おめでとうございます！」
広臣「壱馬ありがとう」
『すごく嬉しいよ』
今だけは周りの目など知らない。
二人は嬉しさのあまり、壱馬と北人を抱きしめる。
家族に祝われたことの無かった二人は、
壱馬と北人からのお祝いに、胸が暖かくなった。
『家族に祝われるって、こんなにも嬉しいことなんだね』
広臣「そうだな」
広臣は壱馬の頭を撫で回し、
Aは北人の頬を撫で回す。
これはいつもの事だ。
北人「うれしい？」
『凄く』
壱馬「よろこんでくれて、よかった」
広臣「ありがとうな壱馬」
『花はどうしたの？』
北人「岩ちゃんから！」
広臣「お前……」
壱馬「かずまと、ほくで、ありがとうって、
おめでとうっていいたいねっていったら」
北人「がんちゃんが、おはなをあげてって」
『そう』
岩田「だって嬉しかったもん。
中学の時、二人がお祝いしてくれたのが」
岩田「そのお返しです」
いつもの可愛らしい表情で笑った岩田。
広臣とAは同時に岩田にも手を伸ばした。
岩田「ちょっ」
広臣「ありがとな」
『私たちも、そんなあなたが大好きよ』
思ってもなかった二人の言葉と温もり。
それから、壱馬と北人の温もりを感じて、
涙が溢れそうになったのは、内緒だ。
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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです！ (10月9日 20時) (
レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです！！ (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年8月18日 12時
