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年明けてすぐ訪れるのは、壱馬の誕生日。
広臣「おはよう壱馬、誕生日おめでとう」
壱馬「……たんじょーび……」
寝起きの壱馬は、頭を撫でてくれる広臣の手の温もりに目を細める。
幸せそうな彼の表情に広臣は癒されていた。
壱馬「ありがとう」
あまり感情表現が得意じゃない壱馬。
そんな壱馬だが、今は嬉しそうにはにかんでいる。
北人「おはよー！かずまー！たんじょーびおめでとー！」
先に起きてたらしい北人は、
Aと洗面所から出てきて叫んだ。
壱馬「ほく、ありがと」
北人「うん！」
『誕生日おめでとう壱馬』
壱馬「おねえちゃんも、ありがと」
何やかんやまだ幼い部分がある壱馬に、
広臣とAは優しく微笑んだ。
広臣「どっか行きてぇとこねぇの？」
壱馬「……うみ」
『めっちゃ寒いよ？』
広臣「大量にカイロ貼って行くか」
『まさかでしょ』
普段、壱馬はどこに行きたいとか言わないのだが、
最近は少しずつ言葉にしてくれるようになった。
それが嬉しくもあるのだが、A的には寒さが勝る。
北人「がんちゃんもくるー？」
壱馬「がんちゃんに、あいたい……」
広臣「珍しく来て欲しいんか？」
壱馬「このまえね、がんちゃんに、いわれた。
たんじょうびは、たくさんのひとにかんしゃされるひって。
かんしゃは、よくわからないけど……」
･
･
岩田「壱馬、俺も誕生日めっちゃ嫌いだったんだけど
臣さんとAさんのおかげで、悪い日じゃないって気づいた」
岩田「誕生日って、悪い日じゃないよ。
壱馬が生まれてくれた日を感謝する日だからさ」
岩田「この日に壱馬が生まれてきてくれなかったら、
俺ら出会えてなかったんだから」
壱馬「がんちゃんは、おれとであえて、うれしい？」
岩田「もちろん。
だから、ありがとうって、おめでとうって、伝えさせて」
･
･
･
壱馬「がんちゃんが、かずまにであえたことに、
かんしゃしたいから、そのひはよんでねって」
その言葉を聞いた広臣は弟分の成長を感じて、胸が温かくなった。
あの日伝えた言葉は、しっかりと彼に届いてたから。
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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです！ (10月9日 20時) (
レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです！！ (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年8月18日 12時
