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無事に拝礼もでき、最後にお守りを買った三人は、
壱馬の体調も考えて帰宅した。
北人「……おねえちゃんは？」
広臣「部屋行ってみな」
北人「うん」
手洗いうがいを済ませた北人を先に向かわせて、
広臣は人に酔ったままぐったりしてる壱馬をソファーに寝かせる。
広臣「壱馬、大丈夫か？」
壱馬「きもちわるい……」
広臣「熱は……無いな」
壱馬「ぅぅぅ……」
広臣「こうなるの分かってたのか？」
壱馬「ん」
広臣「そりゃ渋るわ」
広臣「無理させてごめんな、すぐ布団敷くから待っててな」
壱馬「うん」
広臣は布団をそそくさと敷き終えて、
着込んでる壱馬の服を脱がせる。
広臣「ほら、壱馬」
壱馬「ありがと……」
広臣「おう」
壱馬が横になると、広臣はAの部屋に向かった。
広臣「A、体調は？」
『おかえり、広臣。
私は大丈夫だよ』
布団に包まったAの膝には北人が乗っていて。
帰ってきた北人は嬉しそうにAに身を委ねる。
北人「んんん」
『人沢山居た？』
北人「うん！いっぱいいたよ！」
『そう』
北人「がんちゃんにもあったよ！」
『そうなんだ、良かったね。
ちゃんと明けましておめでとういえた？』
北人「うん！」
『そっか、えらいね』
北人の頭を撫でたAは、広臣を見上げる。
『壱馬は？』
広臣「人酔いでダウン」
『そう……』
北人「かずま、だいじょうぶ？」
『あっち行こっか』
北人「うん！」
広臣「お前は大丈夫なのか？」
『今までずっと寒かった。
お父さんが寒い雪の日に死んで以来、ずっと寒かった』
『けど今は、あの子たちが居てくれるおかげで
部屋も、心も、温かいよ』
広臣「……そうか」
良かったな。
とリビングに向かったAの背中に、
心の中でそう伝えた。
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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです！ (10月9日 20時) (
レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです！！ (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年8月18日 12時
