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夕陽が見える公園。





他の子供たちは、仲良く帰っていって。





遊具は貸切状態。





壱馬「ほく、あのすべりだいやろ!」


北人「うん!」


岩田「階段気をつけてね」


北人「うん!」





二人は元気に滑り台を滑っていた。





少し遊ぶと飽きたのかベンチに座ってたAに駆け寄ってきた。





北人「おねえちゃん!」


『なに?』


北人「おはなつくりたい!」


『……おはな?』


萩花「輪っかのやつ?」


北人「うん!」





北人「ままがつくってくれた!」





北人「だから、ほくも、つくりたい!」





Aは北人の髪を撫でると立ち上がる。





北人「かずまには、ないしょ!」


『しーなの?』


北人「うん!」





北人「かずまね、よく、ままに、つくってもらってたって!」





北人「それもらうと、かずまね、わらってたんだよ!」





あんまり感情の起伏が無いと聞いていた壱馬。





そんな壱馬の、生前の母親とのやり取りを見てた北人の言葉に、





Aは嬉しく感じた。





『じゃあ、作ろっか』


北人「うん!」





萩花「ってな訳で、あんたらはあの子の気反らしね」


広臣「壱馬の気反らしほど苦戦するのはねぇ」


萩花「じゃ、アニキよろしく〜!」





『……北人、あっちでやろ』


北人「うん!」





Aと北人が移ると、それを見ていた岩田が壱馬に声をかける。





岩田「壱馬」


壱馬「ん?」


岩田「ブランコやろ」


壱馬「いいよ!」


岩田「で、どっちが漕げるか勝負ね!」


壱馬「ん!」





広臣「アイツすげぇわ」


今市「コミュ力高いよね」





ブランコを漕ぎ出す二人。





それも上手い具合に北人たちが視界に入らない位置で。















今市「酔っ払った女性は落とせても、

純粋な子供は、岩ちゃんの方が得意かもね」


萩花「あっはっはっ!」


広臣「お前らうるせぇな」

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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです! (10月9日 20時) (レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです!! (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪乃 | 作成日時:2023年8月18日 12時

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