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電車の中でも、壱馬と北人はずっと大人しく、
子供たちの荷物は今市が持って立っていた。
北人「きょうね！
おかいものしたらね！こうえんいくの！」
岩田「そうなの？いいね公園！
けどね、ほっくん、ここは電車の中だから？」
北人「あっ……しー」
岩田「そう！おりこうだね」
萩花の膝の上に座っている北人と、
その前に立っている岩田のやり取りに今市は癒されていた。
対して壱馬はAの膝の上に座って、広臣の洋服を握っていた。
壱馬「ほくと、げんき……」
広臣「対してお前は完全に酔ってんな」
壱馬「ぅーーー……」
壱馬は慣れない人混みと電車の揺れで完全に酔っていた。
酔い止めの薬は飲ませていたのだが、大人と効きが違うらしい。
『吐きそうになったら教えて』
壱馬「おにいちゃん……」
広臣「はいはい、俺はここに居るよ」
壱馬「んーーー……」
『……お兄ちゃんと座ろう壱馬』
広臣「けど……」
『壱馬は私よりあなたが楽でしょ』
広臣「……コケるなよ」
『バカにしてんの？』
岩田「ハイハイ喧嘩しない」
Aは広臣と岩田に支えられて立ち上がり、
入れ替わるように座った広臣の膝に壱馬を乗せた。
すると壱馬は全身を広臣に預けている。
『お兄ちゃんがいいよね壱馬ね〜』
Aは優しく微笑んで、
隣で心配そうに見てる北人の頬にも手を伸ばす。
北人「かずま……」
『北人、大丈夫だよ。
壱馬も降りて少ししたら楽になるから』
北人「ほんとう？」
『うん、だから安心してね』
北人「うん！」
元気な返事を聞いて北人は萩花を見上げる。
萩花「良かったな」
北人「うん！」
北人「ゆっくりやすんでね、かずま」
壱馬「ん……」
広臣「…………」
『…………』
手を繋いで、顔を合わせて微笑み合う壱馬と北人。
そんな二人を見た広臣とAは、切なそうな表情を浮かべた。
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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです！ (10月9日 20時) (
レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです！！ (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年8月18日 12時
