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夏恋Aさん、お疲れ様です。
今日が広斗さん最後でした。
さすがですね、お二人揃って記録更新で引退。
けど、私も涼太くんも、負けませんから。
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朝、クラブの後輩の夏恋のメッセージを読んで、Aは笑った。
今日は土曜日なので、学校も休み。
Aはくっついて寝てる北人を撫でると、
広臣にくっついて眠る壱馬と、そんな壱馬を抱きしめてる広臣を見て
思わず枕元で充電してるスマホで写真を撮った。
『……ふふっ』
北人「おねーちゃん、おはよー」
『北人おはよ』
寝癖をつけて起き上がった北人を抱きしめるA。
子供特有の匂いに幸せを感じる。
北人「おねーちゃん？」
『北人、いままでごめんね』
北人「ん？」
『お姉ちゃんも、お兄ちゃんも、家族を知らないんだ』
『だから、また傷つけちゃうかもしれないけれど、
お姉ちゃんも、お兄ちゃんも、しっかり勉強するから』
『家族になっていこうね、北人』
北人「うん！」
北人はAの首に手を回して、
ギューッと力強く抱きついた。
北人「きのうね、」
『うん』
北人「かずまと、たくさんあるいてね」
『うん』
北人「いままでなら、ままと、ぱぱと、あるいてたなって」
『うん……』
北人「けど、ままと、ぱぱは、もういないんでしょ？」
『うんっ』
北人「でもね、おばさんたちは、おねえちゃんとおにいちゃんに、
たくさん、いっぱい、ぎゅーって、してもらってね、って」
北人が嗚咽混じりに話す。
北人「だから、だから、ほくね、」
『うん』
北人「もっと、ぎゅーって、したい」
『たくさん、ギューってしようね』
広臣と壱馬が眠り続けてる横で、
Aと北人は、泣きながら話を続ける。
『北人、大好きだよ』
北人「ほくも、だいすきだよ！」
＿＿＿不器用で、家族を知らない私たちは、
＿＿＿壱馬と北人のおかげで、
＿＿＿他人の温もりに気づけた。
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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです！ (10月9日 20時) (
レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです！！ (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年8月18日 12時
