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俺はいつものようにクラブに出勤した。
・・「おっ、ナンバーワンじゃん」
・・「今日もかっこいいね〜広斗くん」
広臣「どうも」
スーツに着替えて、アクセサリーをつけて、髪をセットして、
控え室の鏡を見て、広臣とは違う広斗。
・・「そういえば、広斗、今日が最終日って聞いたぞ」
・・「マジ！？」
・・「なんで辞めんの！？」
広臣「ちょっと、理由ができた。
普通で居てみようかなって思って」
「臣さんから普通って言葉が出るとは」
広臣「ってな訳で後は頼んだからな、涼太」
俺の後ろに立っているのは片寄涼太。
このクラブの二位。
俺を負かすって息巻いてる後輩。
片寄「まぁ事情は聞いてるんで分からなくもないですけど」
広臣「お前がこの道を続けるってんなら、俺の全部をやるよ」
片寄「……はい？」
広臣「まぁ見てな、最後の俺の姿」
間もなく、オープンだ。
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黒木「流石だな臣、最後の最後で記録更新するとは」
片寄「……」
悔しそうにしてる涼太。
黒木「系列店両方の男女が揃って引退しちまうが、
それぞれ意志を継ぐのが居るだろ」
その言葉を聞いて、涼太と、来てた藤井夏恋が立ち上がった。
片寄「臣さん、絶対俺負けませんから」
広臣「頑張れよ」
俺らの年でこの仕事やってるのがバレたら流石にマズイけど、
上手く誤魔化してくれるであろう黒木さん。
黒木「涼太、夏恋、どっちも頑張れ。
壁は高い方が燃えるだろ？」
夏恋「当たり前です」
片寄「当然ですよ」
俺は後輩たちの燃えてる姿を目に焼き付けて、店を出た。
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広臣「ただいま」
時間が時間だから寝てるけど、
それでも、前と違って今の家は、少しずつ温まってる。
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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです！ (10月9日 20時) (
レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです！！ (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年8月18日 12時
