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幼稚園から空いている先生たちも含めて探し回った。





『っ、どこ行ったの……』





膝に手を当てて息を整えるA。





その横では岩田が深呼吸をして息を整えている。





『お願い、無事で居て……』





Aは泣きそうになりながら走り出す。





その光景を見た岩田も、辺りを見る。





岩田「すみません、写真の二人を見ませんでしたか?

身長はこれくらいなんですけど……」


「見てないですね……」


岩田「ありがとうございます」





『すみません、写真の子供たちを見ませんでしたか?』





広臣「これくらいの身長なんですけど……」





Aも広臣も、別の場所で探しながら真剣に考える。





広臣「居たか」


今市「こっちは全然」


岩田「家は?」


広臣「居なかった」





待ち合わせた四人は、それぞれ息を整える。





Aはスマホの時間を見て焦る。





『もう、16時過ぎるね』


広臣「あれから5時間か」





Aも広臣も、焦りが見える。





特にAに至っては今にも泣きそうだ。





広臣「あの人たちは?」


『今日本に居ないって、揃って連絡来た』


広臣「っクソ!!」





そんな時だった。





今市「あ、田崎先生からだ」


登坂「兄貴?」





今市の所に連絡が来た。





田崎敬浩、広臣の兄貴分である。





今市「もしもし」


田崎【二人が見つかったらしい】


今市「っそれで、怪我は!?」


田崎【どこも怪我してないよ。

学校の保健室に居るから、幼稚園の担任と一緒に来てって伝えて】


今市「分かりました」





電話を切った今市に六つの眼が向けられる。





今市「見つかったって。

怪我も無いから、担任の先生と一緒に学校の保健室に来いって」





その一言にAは安堵の息を吐き出し、





広臣もようやく肩の力を抜いた。





岩田「行ってみましょうか」


今市「だね」





比較的まだ冷静な二人が、Aと広臣を連れて、





担任とも連絡を取り、正門に集まった。

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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです! (10月9日 20時) (レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです!! (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪乃 | 作成日時:2023年8月18日 12時

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