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家で岩田と別れて、幼稚園に向かったAと広臣。
『今日から代わるって言ってたよ、担任が』
広臣「あの人じゃねぇのか」
『出張行ってたんだって』
広臣「ほーん」
広臣に抱っこされたままの壱馬。
北人はAと手を繋いでご機嫌だ。
広臣「壱馬〜、そろそろ歩かね？」
壱馬「んーん！」
広臣「今日も帰り遅いんだけど俺」
壱馬「んーん」
『ねぇ朝から機嫌悪くさせないでよ』
広臣「仕方ねぇじゃん、事実なんだから」
『だからって、昨日みたいに登園しなくなるじゃん』
広臣「どうせ愚図っても先生が何とかするよ、なぁー」
北人「おにいちゃん、おしごと？」
広臣「そう、お兄ちゃんお仕事。
だから壱馬、お姉ちゃんと北人とお留守番」
壱馬「………んー！」
少し考えたようだが全く納得しない壱馬。
その光景にAはため息を吐く。
北人「っかずま、そろそろ、」
壱馬「ほくと……？」
何を思ったのか、北人の顔色が悪くなった。
北人は必死に壱馬の気を引く。
広臣(急に北人の様子が変わったな)
北人「かずま、おねえちゃんとおにいちゃんこまらせちゃ、だめだよ」
壱馬「っ……ごめん、なさい」
今まで離れなかった壱馬が急に離れた。
その事に広臣もAも揃って首を傾げる。
Aから離れた北人は壱馬と手を繋いでゆっくりと歩き出す。
『北人？』
広臣「どうかしたか、北人」
北人「っ、んーん！
かずまと、おやくそくしてただけ」
『おやくそくって』
北人「ないしょー！」
北人「ね、かずま！」
壱馬「うん」
子供たちは笑顔で振り返った。
その表情に、Aも広臣も何も言えなくなる。
北人(きのう、おねえちゃん、ないてた……。
ほくが、かずまが、おねえちゃんをなかせちゃった……)
誰も知らない。
Aが泣いたのを北人が知っていると。
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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです！ (10月9日 20時) (
レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです！！ (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年8月18日 12時
