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お昼ご飯を食べ終えた後、壱馬と北人が眠りに就いた。
『さっき、お母さんに聞いた。
二人が、両親に会いたいって口にしたのを聞いたことないって』
広臣「泣いたことないって、言ってたもんな」
広臣「俺らが親と離れた時より、小さいんだもんな」
『うん』
壱馬に抱きつくように眠る北人と、
そんな北人の腕を握って眠る壱馬。
『泣きたいはずなのに、泣かないのか。泣けないのか』
広臣「……」
『泣いていいのにね』
Aは北人の頬に手を伸ばして、優しく撫でた。
広臣が隣の壱馬のおでこに手を伸ばす。
『親を知らない私たちに、育ててあげることできるのかな……』
広臣「それを判断するのは、将来の壱馬と北人だ」
『そうだね』
広臣は空いている手でAの頭を撫でた。
広臣「きっと、これから変わっていける。
俺も、お前も、この子らも」
『……ん』
二人も横になると、スヤスヤと寝息を立てる二人につられて眠りに就いた。
.
.
『ん？』
壱馬「おきた」
北人「おきたね」
お腹に違和感を感じてAが起きると、壱馬と北人が起きていた。
反対側の広臣はまだ眠っているようで。
北人「よかった、おねえちゃんおきたね」
壱馬「ん……！」
北人「しろいはこのなかで、ままもぱぱもおきなかったもんね」
壱馬「こんどは、おにいちゃん」
北人「おにいちゃん！おきて！」
広臣「んー……」
壱馬「おにいちゃん」
北人「おにーちゃん！」
広臣「どうした……」
壱馬「おそと、まっくら！」
広臣「……は！？」
『嘘！？』
壱馬の言葉で、広臣とAが飛び起きた。
実際に外は真っ暗で。
時刻は20時を迎えていた。
『っ、ごめん！すぐご飯作るから！』
広臣「電気！」
北人「おはよー」
壱馬「おはよう」
電気を点けると、二人は寝癖を爆発させて座ってた。
その様子に広臣は笑って、頭を撫でる。
広臣「おはよう壱馬、北人。
お風呂の準備しよ」
壱馬「ん」
北人「はーい！」
そんな三人の背中を見届けたAも、笑いながら冷蔵庫を開けた。
今日の夕飯を考えながら。
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りこ(プロフ) - お疲れ様でした。まじでこのお話好きすぎて終わりが悲しく感じます。とても良いお話に出会えて良かったです！ (10月9日 20時) (
レス) @page50 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - なんかもう全てが尊く感じる、、、このお話大好きです！！ (10月5日 1時) (レス) @page46 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪乃 | 作成日時：2023年8月18日 12時
