リアル不仲のWエース5【THE RAMPAGE】

＊▽ ページ45

ドラマ組が落ち着いたかと思った頃、
Aだけはずっと忙しく動いてた。



本当に休みあんのかって思うくらいには。




そう思うくらいにAは窶れてる。







彰吾「A、働きすぎじゃろ」




『え？』




彰吾「数ヶ月前に比べたらだいぶ痩せてるし…。
Aの本業はパフォーマーだって覚えてるよな？」




『もちろん覚えてますよ。
でも、この仕事もランペのためなんです』




彰吾「なんじゃそのランペのためランペのためって」




『何そんな怒ってるんですか？
ランペの仕事もしっかりしてるじゃないですか』







『今が踏ん張り時なんです。
この踏ん張りが終わればきっと、もっといい方に行くから』







Aはそう言って次の仕事に向かった。



誰よりもAの心配してる山ちほニキですら止められなくて。



リハ室内に居た誰もが思わずため息を吐いた。






ただ、俺らは知らなかった。



Aに置かれた環境を。







北人「やっぱりおかしいよ」



陸「北ちゃん」



北人「そんなにAのスケジュール埋まってるんですか？」




マネ「あっちこっちからずっとお呼ばれ。
雑誌撮影からドラマからラジオから、
それから、お偉いさんの接待とかも入ってるよ」




壱馬「接待？」




マネ「そう、接待。
芸能界だけじゃなくて、そのスポンサーとか、
あっちこっちの契約している企業が開催してるパーティーとか」




陸「そうですか……」




マネ「みんなはAが守ってるランペを全うしなね」







マネージャーさんはそう言ってここを離れた。



俺らボーカル勢は三人で顔を合わせる。







壱馬「Aのスケジュールに接待する暇無いはずやで」




陸「A自身が契約している企業は無い。
だからお偉いさんとやらが関係しているはずだけど」




北人「テレビ局、その関係者、もしくは大御所」




陸「僕らでAを守ろう。
僕らのために戦い続けてくれてるAを助けるために」








もう少しだから待っとけ、A。



お前一人に背負わさんから。

＊▽→←＊ランペのため/リク

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