リアル不仲のWエース5【THE RAMPAGE】

＊▽ ページ42

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北人の手を借りて立ち上がった。




Aはとにかく俺のことを避けたいみたいで。







壱馬「なんかしたかなぁ」



陸「本当に覚えてないの？」



壱馬「一週間会ってないし、連絡も取ってません。
マジで記憶に無い……」



陸「北ちゃんたちみたいに酔っ払って電話したとか？」



壱馬「スマホの電話履歴見せてもいいくらいには、
Aと電話してませんよ」



陸「そっかぁ……」



壱馬「って言うより、A」



『っ、なに』







俺が声かけると、ビクつくA。



そんなAだけど、見過ごせんことがある。







壱馬「熱あるやろ」



『げっ』



壱馬「会った時から様子変やから見とったけど。
こっちのリハは大丈夫だから、ゆっくり休んでた方がええよ」



『……ごめん』







訳も分からずAが謝ってきた。



別にそれはええんやけど、
避けられたままというのも納得できん。



から、俺らはAを連れて医務室に向かった。



熱測ったところ38度越え。
まだ寒気もあるみたいだから、取り敢えず休ませることに。

けど、体調悪い時だからこそ話し合いはこれからや。







壱馬「なぁA」



『なに？』



壱馬「俺、Aになんかした？
もし嫌だったことあんなら、ハッキリ言って。
二度としないように気をつけるから」







北人「えっ、告白？(小声)」


陸「キュンキュンしちゃうね(小声)」







壱馬「A」



『大体、壱馬が悪いんじゃん！』



壱馬「はい？」



『人の事襲ってくるし』



壱馬「いや俺さっきしか会っとらんわ。
なんや、夢でも見たか？」



『そうだよ！
嫌だけど、夢の中で男のあんたと女の私の違い思い知らされた』



壱馬「ンなの言われたって、
俺Aに欲湧かないんやから無理やろ」



『それはそれで悲しいな！！』



壱馬「いや情緒不安定かよ」




北人「その事なんだけどさ、A。
夢占いってやつだとストレスに該当するんだよね。
で、その状態で体調崩してんじゃん。

それが答えじゃない？」








俺とAが言い合ってる間に
色々調べてくれてたらしい北人がスマホを見せてきた。




俺が受け取って画面をスクロールする。







北人「色々あると思うけど、
今はゆっくり休んでもいいと思うよ」




陸「それがいいと思うよ」








Aは腑に落ちんようだったけど、
取り敢えず熱が下がるまで休養ということに。


ゆっくり休めるとええな。

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