リアル不仲のWエース5【THE RAMPAGE】

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今にも殴り合いになりそうな展開。




さすがにやばいと思って、
翔吾の腕を樹と翔平が、Aの肩を海青が掴んでた。







翔吾「今はA一人で動いてるわけやないやん！
自分認めてもらう前にグループもあるんやから、
無理して独りで戦う必要なんかないやん！」




『翔吾たちに私の気持ちが分かるわけない！
無理してでも戦わないと、グループにも居させて貰えないんだよ！』




翔吾「居させて貰えないってなんなん！？
俺らの誰かがそんなん言うた！？」




『っ』




翔吾「中には反抗的だった人も居るけど、
今はみんなAのことを認めてる！
ファンの人だって、応援してくれてる人がいる！
その人たちに、今の自分で今までのパフォーマンスできるん！？」




『……』




翔吾「怪我で無理続けて100パーセントのパフォーマンスじゃない
今の自分を、誰が認めると思うの！？」







涙ながらの翔吾の言葉にAも涙堪えて聞いてて、
一通り二人が言い合った頃に力矢さんが間に入った。







力矢「取り敢えず、翔吾は少し休憩。
海青、Aを医務室まで連れて行ってあげて。
病院行くようなら連絡してくれる？」




海青「分かりました」




力矢「それ以外もビックリしてると思うけど、
知っての通り時間が無いから、調整急ごう」




R「はい」






翔吾は俯いて泣いてて、
Aは何も言えないようで、
海青が抱えてリハ室を出ていった。







翔平「翔吾さん、向こう行きましょ？
今休んで良いそうなんで」




樹「ほら……立てます？」




翔吾「……ん」







その日、翔吾がリハーサルに合流したのは終盤だったし、
Aが戻ってくることは無かった。





それから、二人が一週間、
会話する光景を見たことが無かった。

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