リアル不仲のWエース5【THE RAMPAGE】

＊本気の/リク ページ35

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北人「メンバーで衝撃だった喧嘩ってありますか？って」




昂秀「メンバーで衝撃だった喧嘩？
もうアレ一択じゃない？」




北人「どれ？」




昂秀「Aさんと翔吾さんのガチ喧嘩」




北人「あ〜〜。
基本怒らない翔吾とAがやった喧嘩だ」




昂秀「そう。あれやばかったっすよね」




北人「ただ笑ったのはさ、Aより翔吾の方が泣いてたことよね」




昂秀「親友が泣かされてるのに笑ってるこの人が怖い(笑)」




北人「しかもさ、一日で済まなくて数日バチバチなって、
一週間くらいで陣さんが怒って仲直りしたやつだよね？」




昂秀「ですです」




北人「あの時の翔吾の号泣っぷりやばかったねぇ」




昂秀「Aさんも半泣きでしたけどね」




北人「アレなんでだっけ？」




昂秀「あれに関してはAさんが9対1で悪いっす。
Aさんの怪我に関してなんで」




北人「それ言ったら怒られるよ(笑)」




昂秀「事実っす」




北人「しかも初めてのツアーのリハの時よね」




昂秀「ですです」




北人「懐かしいわ〜」








今思うと笑い話かもしれないけれど、
それが無かったらあの二人はきっと上辺だけの関係だった。




デビューする前から仲良かった二人だけど、
どこかよそよそしい感じだった。









それは、初めてのツアーで、リハ詰めになってた時だった。



連日の練習でAが怪我を隠してたことが発端。







翔吾「ここのカウント合わんな。
……Aか」




『ごめん、ちょっと遅れてた』




翔吾「巻き戻してみても良い？」




『うん』







メンバーでどこからズレ始めたのか見るために、
パフォーマー勢でずっと撮ってた動画を見返してる時だった。




何度も何度も見てたからか、
俺らが気づかなかったことに気づいたのが翔吾だった。







翔吾「やっぱりや」




壱馬「翔吾？」




翔吾「A、どこ怪我してる？」




『怪我？』




拓磨「怪我してるんすか？」




『してないしてない』




翔吾「右足の踏ん張りがきいてんから軸足になれんくて、
他よりターンとステップがワンテンポ遅れてる」




『……』




翔吾「……捻挫？痙攣？肉離れ？
筋やってる動きでは無いけど、何かと痛みはあるはずやで」







ここまで温度感上がってる翔吾を見るのは、
誰も彼もが初めてで、戸惑いが合った。




けどまさか、大事になるとは思わなかった。

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