リアル不仲のWエース5【THE RAMPAGE】

＊買い物/リク(書き直しました) ページ31

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店内外を行き来しながら、
メンバーへのプレゼントを迷ってる鈴本です。




あれでもない、これでもないを繰り返してる
ただの挙動不審の優柔不断。







『いくらプレゼントが金じゃないって言ってもなぁ……』




「あれ、A？」




『げっ』







ファンに声掛けられたのかと思ったら、
まさかのプレゼントを渡す相手で驚き桃の木山椒の木。




冗談は置いといて。







『何してんの翔吾、ここで』




翔吾「隼さんなんかと買い物！
そしたらAらしき人居たから抜けてきた！」




『バカじゃん』




翔吾「え」




『そもそもよくそこから私って気づいたね』




翔吾「スマホケースとそのダル着」




『これから仕事の時とオフの時でケース変えよ』




翔吾「何してたん？」







まぁ普段引きこもりの私が出てたらそうなりますよね。




私はプレゼントを見てくる翔吾から必死にそれだけを隠して。







『自分へのご褒美？』




翔吾「Aが？」




『何』




翔吾「だってA、家で過ごすのがご褒美言うてたし、
こうして外出てる方が珍しくない？」




『ソンナコトナイヨ』







カタコトになってしまぅたのだが許して欲しい。



というか早く行け！




先輩居るんだろ！
という心の叫びが伝わらず。







翔吾「良かったらAも一緒回る？」




『答えがノーって分かっときながら聞くなよ』




翔吾「そういうとこホント折れないよな、昔から」




『誰かと出歩くの好きじゃないんだって』







店中で迷惑だろうなと思いながら、
雑貨を見て、ああでもないこうでもない繰り返す私たち。




そんな時だった。







隼「あっ翔吾居たじゃん！
隣は、友達？」







マスクもしてオフ用のメイクしてる私に見慣れないのか、
小森さんは首を傾げてて、私と翔吾は笑った。







隼「？」




『お疲れ様です小森さん』




隼「えっ、A！？
あっ、やば」







思ったより声が大きくなったのか、
小森さんは焦ったように口を覆ってたけど、
周りに誰も人は居ない。







翔吾「じゃ、隼さん来たから行くわ」




『うん、またね。
楽しんで』




翔吾「Aもな」







お互い手を振り合うと、彼らは去っていった。



その背中を見てホッとする。







『多分バレなかった』







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