風邪 ページ8
スズモリ「．．．38,5．．．
今日は寝てようね。」
オスマン「頭痛いめぅ．．．」
オスマンが風邪を引いた。
インフルエンザではないらしいけど、辛いことに変わりはないだろう。
現に、オスマンは頭痛いと言っているし、たまに咳もしている。
ひとらん「オスマン、大丈夫？」
オスマン「大丈夫じゃないめぅ．．．」
まぁね．．．
小さい時の風邪というのは不安が多い。
身体が慣れてないし、熱によって若干精神面でも弱くなる。
不幸中の幸いか、今日は金曜。
オスマンは早退してきた。
俺も、テスト期間のため早めに帰ってこれた。
．．．これで一人だったらもっと辛いだろうな．．．
一日中つきっきりはできるか分からないけど、できるだけついていよう。
確か、今日はエミ兄が早めに帰れると言っていたはず。
．．．アッ、ダメだ、エミ兄にご飯任せたら量が．．．
オスマン「スズ兄〜．．．」
弱々しくオスマンが手を伸ばす。
スズモリ「どうかした？
何か欲しいものある？」
オスマンの手を布団に戻し、優しく問いかけてみる。
やっぱり不安なのかな．．．
オスマン「喉痛いめぅ〜．．．」
喉か．．．
スズモリ「生姜湯でも作ろうか。
ちょっと待ってられる？」
オスマンはゆるりと首を振る。
離れない方がいいな．．．
スズモリ「．．．オスマン、手広げて。」
ん、と手を伸ばしたオスマンを抱き上げる。
．．．重くはなった、けどまだ軽いな．．．
スズモリ「寒くない？」
オスマン「ん．．．」
なら、このまま作るか。
一人で寝室で寝るよりはリビングに寝かそう。
久しぶりにソファベッドが機能するな．．．
鬱「マンちゃん、大丈夫？」
オスマン「微妙やな〜．．．」
うん。ここに居た方がいい。
スズモリ「ほら、皆マスクして。
オスマンの風邪移っちゃうからね。」
はーいと返事をした弟達は上2人に任せよう。
あの2人なら大丈夫だ。
スズモリ「グルッペン、トントン。生姜湯作ってくるから、オスマンといてあげて。
他のみんなは騒がしくしちゃダメだよ。」
再びはーいと返事をする弟達。
その声を背に、キッチンに向かう。
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作者名：雨と無知@雨100％ | 作成日時：2018年4月4日 23時
