体育祭。 ページ24
Sz「．．．相変わらず時期変だよな。」
そう呟く俺の手元には体育祭実行のお知らせ。
既視感があるのは作成したのは俺だから。生徒会会計書記だからって資料作成やらせるもんじゃないだろ。
．．．でも、これで最後の体育祭になるのか。
まぁ正直こんなセンチメンタルになってる訳じゃない。
今の所連覇してるし、生徒会役員として成功させている。上々と言った所だろう。
でも、こんなに憂鬱な気分なのは正直初めてかもしれない。
Sz「部活動別対抗リレーとか．．．」
ただでさえ生徒会役員種目とかあるのに、これ以上出場種目増やすとか馬鹿なのかあの生徒会長と実行委員長。
『生徒会役員種目あるなら部活動種目も作ろう！』
『お、いいねぇ。作っちゃおう！』
．．．馬鹿だった。
少しだけ足取りが重い。
疲れてるとかじゃなくめんどくさい。
分かるか、種目が増えるのと比例して会計と書記の仕事って増えるんやぞこの野郎。
Sz「ただいま」
Sha「あ、おかえりスズ兄。
遅かったな、委員会でもあったん？」
Sz「あぁ、これ。」
俺は手に持っていたプリントをシャオロンに渡した。
Sha「体育祭．．．あぁ！運動会やんな！」
Sz「小等部は秋だもんな。」
さて、俺の学校は小、中、高でエレベーター式なのは説明したな。
そうなってくると行事が大変なことになる。
そこで、時期をあえてずらす。
体育祭だったら高等部が五月辺り、中等部が7月の初め。小等部が十月辺り．．．といったふうに上手くずらしている。
だから、修学旅行とか被る事も無い。
Sha「あ、親子協力とかあんねんな。」
Sz「え、嘘。」
やっぱり、一筋縄では行かないのか．．．
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作者名：雨と無知@雨100％ | 作成日時：2018年4月4日 23時
