今日も平和な我々だ (ページ22)

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ぎゅっ。ページ22

ぎゅむっ。

そんな効果音が似合うことだろう。

涼森です。いま、一番下(と言っても2人いる)弟に抱き締められてます。

．．．なにかあったのだろうか。

Sz「ロボロ、どうした。」

俺の体に顔を埋めたまま、顔を上げずに首を振る。

．．．泣いてる．．．なんて無いよな．．．

．．．泣いてる様子はない。

最近なにかあったのだろうか、と思い出してみる。

すると、案外簡単に原因は見つかった。

最近のロボロがあまり無いことに気付いた。

．．．なんか違う。

なんというか、最近、ロボロを見ている事はあっても、俺と一緒にいるということがあまり無かった。

そのせいだろう、きっと。

ロボロの柔らかく、ふわふわしている髪を撫でる。

Sz「．．．今日、俺はロボロだけの兄さんだな。」

Rbr「．．．おれの？」

Sz「寂しい思いさせたからね。

今日はいーっぱい甘やかしてあげるよ。」

ぎゅーっ、と少し力を入れる。

潰さないように、それでいてしっかりと。

Rbr「どこにもいかんでな、スズにぃ。」

Sz「勿論。

ココアでも入れようか。」

Rbr「のむ！」

抱っこをしたまま、キッチンにココアを作りに行く。

その後、帰ってきた弟達が騒いだのは分かってたけど。