今日も平和な我々だ (ページ18)

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．．．ん？ページ18

Sz「．．．ここ、どこだ．．．？」

いつもの最寄り駅から降りて、いつもの帰路を辿ってた、はず．．．なんだけど。

今いる所は、見たことの無い場所。

．．．なんだろう、住宅地って言うより．．．城下町？

いや、そこまで古いわけではないんだけど．．．

なんて言うか、出店とか、色々と賑わってる感じ。

この辺にこんな場所なんて、あったか？

取り敢えず、誰かに連絡でも入れないとな、とスマホを出すも

Sz「．．．つかない？」

いくら電源ボタンを押しても画面は暗いまま。

電池切れって訳でも無いだろうし．．．

取り敢えず、色々回ってみるか、と歩きだそうとした時。

《聞こえているか、諸君！！》

ビリ、とバリトンボイスが響いた。

恐らく、スピーカー越しの声。

．．．この声、どこかで。

いや、でもここまでは低くない。

《これから我々は戦争をする！

だが安心してほしい！今までも、そしてこれからも我が軍は負ける事などない！

不安な事もあるだろう、だが、我々を信じて！そして、待っていて欲しい。
我が軍に勝利を》

心に響くような、そして、寄り添う様な演説。

やっと理解出来た。

話し方もそうだけど、小さくとも低かったあの声。

Sz「．．．グルッペン．．．っ、なのか」

紛れもなく、俺の弟のものだ。