三本目 ページ4
政府の役人が泣いていた。
静かに、嗚咽もせず､ただただ涙を流していた。
政｢．．．最近。審神者をする人が減っている事はお話し到しました。」
前｢素質が無いとか、でしょ？」
政｢それもありますが、何より、ブラック本丸が増え、そこで審神者が殺され、審神者になりたくない、と言う人が増えているのです。」
政府は未だに泣いていた。
前田と桜華には､役人がなぜ泣いているのか分からなかった。
政｢私からもお願いします。どうか、どうか審神者になって下さい。私達もできる限りフォロー到します。あなたのような人は初めてでした。どうか．．．っ」
頭を下げながら、涙を流しながら。
泣いて、懇願した。
『．．．頼みこれても、答えって決まってんだよ。』
政｢っやはり．．．ですか。」
『前田』
前｢はーい。」
『お前にここを任せる。何かあったら俺の本丸に届けろ。』
政｢っ！で、では．．．！」
『やってやるよ。審神者。ブラック本丸なんてぶっ潰してやる．．．！』
前｢(あーあ。完っ全に切れてるよ。口笑ってんのに目ぇ笑ってないもん。)」
赤黒い目のハイライトが完全に消えていた。
それに加えて桜華は目付きが悪い。
役人は、蛇に睨まれた蛙のようだった。
前｢くみちょー。目つきー」
『．．．あ”ー．．．』
前｢役人さん。今のうちつれてって。」
政｢え、で、でも荷物とか、準備は．．．」
『前田､後で送れ。』
役人は置いていかれているようだった。
政｢では、出発致します。」
『はいよ。所であんた、名前は何だ？』
政｢“柘榴”と申します。そう言えば、名乗っていませんでしたね。」
『柘榴か。
敬語、外してくんねぇか。なんかむず痒い』
柘｢え？で、ですが」
『いいから、外せ。』
渋々､と言った感じで柘榴は敬語を外す事にした
柘｢あ、そうだ。えっと．．．」
『ん？あぁ。桜華だ。好きに呼べ。』
柘｢なら、桜華さんで、偽名を決めてくれ。バレても何も影響はないが規則でな。」
『お前砕けたらそうなるんだな。』
柘｢あぁ。敬語がきつくて仕方ない」
『だろうな。．．．取り敢えず夜桜でいいわ。』
柘榴｢(その取り敢えずは桜華さんを表してるみたいだな。)」
けして口には出さないが密かに思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 370人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
清蘭 - なので俺にも相談して下さいね！ (2020年4月29日 23時) (
レス) id: 0f23ffd4a7 (このIDを非表示/違反報告)
清蘭 - 俺も爪をよく噛みます。だんだん両親もあろう事か親友なども信じれなくて辛いのでその気持ち痛い程分かります。1番末っ子だから我慢我慢そして母親に何をされても我慢です。辛くて死のうともしました。(1回)一人称が俺なのは自分でも分かりません…生きてていいのかも… (2020年4月29日 23時) (レス) id: 0f23ffd4a7 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 私自身も爪を噛んでしまいます。なので、ストレスをよく溜めています。その気持ち分かります。 (2019年7月25日 22時) (レス) id: f045f44bf6 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 大変でしたね。 私もそんな感じなんです。友達が他の子とずっと一緒だったりして部活でも一人です。相談してくださいね。返事します！（女ですよ！） (2018年10月21日 14時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - とても面白い作品で何度も読ませて頂いてます笑 自身も精神的ものがあり、不安定になる事があります。役に立てるとは思いませんが相談して下さると嬉しいです (2018年3月10日 21時) (レス) id: 389bb981a1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あめとむち@あめ100％ | 作成日時：2017年10月7日 0時
