十一本目 ページ14
｢おや、桜華ではないか。」
『？．．．三日月宗近．．．』
薬研と別れた後、朝餉を作ろうとして厨に向かうと､三日月宗近が縁側に座っていた。
『傷の調子は？』
三｢よい。久しぶりにぐっすりと眠れた。お主のお陰だな。」
『．．．元々、人が巻き起こした事だからな。人が何とかしなきゃ行けねぇだろ。』
三｢．．．そうか。お主は、随分と硬い考えを持つんだな。」
三日月は微笑みながら、桜華の目を見据え､
三｢すべてお主の責任では無い。何故そこまで背負おうとする？」
優しく、何処か威圧的に。
『．．．背負う、つもりは無ぇんだが．．．
刀ってさ。一部だと嫌われてんの。』
三｢ヒトを殺めるための道具だからな。
仕方あるまい。」
『．．．それが、嫌だからっつーか．．．
刀匠が残して来た最高傑作達が､どうして道具だなんて言われて、人がどうしてこうも簡単に利用しちまうのかって。
それが、分からなかった。』
桜華の目が濁っていた。
光が消え、何も写していなかった。
三｢俺達は元々付喪神では無い。
元々は刀だ。
感情などないし、意思だってない。そもそも実態を持たなかった。
だが、時の政府が､俺達に“依り代”となる身体をくれた。
ならば、力を貸すだろう？」
桜華は､三日月の目を見れていなかった。
『．．．だけど．．．』
三｢．．．そう言えば、お主のは極道であったな。
若しかすると､だが、“ヒトを何人も殺めてきた自分が､綺麗な刀を使えるはずが無い”と思っていないか？」
桜華はギクリ､とした。
当たっていたのだ。三日月の言ったことが、
すべて。
極道の仕事とはいえ、何人もの人を殺してきた。そんな自分が、穢れている自分が、綺麗な刀を使っていいのか､と。
三｢．．．綺麗に見られるのは嬉しいな。
だがな、桜華。先刻も申した通り、本来刀とは、人を殺めるための道具だ。使わなくてどうする。」
『っ、そう言う意味じゃ．．．！』
三｢．．．そうだな。ちと違かったな。」
すると三日月は桜華に手を伸ばし、頬を撫で､
三｢．．．お主は、穢れてなど居ないぞ？
こんなにも綺麗だ。
なあ？
“主よ”」
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清蘭 - なので俺にも相談して下さいね！ (2020年4月29日 23時) (
レス) id: 0f23ffd4a7 (このIDを非表示/違反報告)
清蘭 - 俺も爪をよく噛みます。だんだん両親もあろう事か親友なども信じれなくて辛いのでその気持ち痛い程分かります。1番末っ子だから我慢我慢そして母親に何をされても我慢です。辛くて死のうともしました。(1回)一人称が俺なのは自分でも分かりません…生きてていいのかも… (2020年4月29日 23時) (レス) id: 0f23ffd4a7 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - 私自身も爪を噛んでしまいます。なので、ストレスをよく溜めています。その気持ち分かります。 (2019年7月25日 22時) (レス) id: f045f44bf6 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 大変でしたね。 私もそんな感じなんです。友達が他の子とずっと一緒だったりして部活でも一人です。相談してくださいね。返事します！（女ですよ！） (2018年10月21日 14時) (レス) id: 5b34b7d6f5 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - とても面白い作品で何度も読ませて頂いてます笑 自身も精神的ものがあり、不安定になる事があります。役に立てるとは思いませんが相談して下さると嬉しいです (2018年3月10日 21時) (レス) id: 389bb981a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめとむち@あめ100％ | 作成日時：2017年10月7日 0時
