6話 「才能(2)」 ページ6
皆がスイーツを食べている中、業とAは二人校庭の端からそれらを見ていた。
業「あれ、どう思う？」
A「私はパス。ああいうモノで釣る感じ、嫌い」
業「ハハッ、同感」
Aはジャージのポケットに手を入れてから教室に戻ろうとする。
だが鷹岡はそれを見逃さなかった。
鷹岡「おーい！そこの二人もここに来いよ〜！
スイーツ食われちまうぜ〜！」
業「俺たちはお腹いっぱいだから遠慮しとく！」
それだけ返すと、二人はまだ呼び続けている鷹岡を無視して教室に戻った。
業「明日どうする？」
A「……参加するよ。
目立ちたくないしね」
業「十分目立ってるよ」
Aは業の言葉を無視して荷物をまとめた。
──────────
翌日。
配られたスケジュール表を見て生徒たちは皆抗議の嵐だった。
だが、前原や神崎が手を挙げられ、殺せんせーや烏間が間に入ってくれたが、鷹岡の言葉に矛盾点は無く従う他無い。
A(理事長が許すわけだ。何せ勉強時間が無いんだから。
ただ、スケジュールはともかく、暴力で従える教員は、あの人の趣味じゃないな)
Aが考え込んでいると、倉橋が烏間に助けを求めた。
その瞬間、鷹岡は仕置きとして手を挙げようとした。
のを、烏間が寸前で止めて、少しやり取りを交わした結果、鷹岡のルールに沿って鷹岡対烏間が選んだ生徒が本物のナイフを使って戦うことになった。
烏間「止せ！彼らは人間を殺す訓練も、用意もしていない！」
鷹岡「安心しな、寸止めでも当たったことにしてやるよ。
俺は素手だし、これ以上無いハンデだろ？」
一連の流れを見ていたAは腕を組んで渚を見た。
A(きっとE組ならカルマが最も有利。けど彼が居ない今、私か潮田さんか。
ただ私と烏間さんは正面からの本気のやり合いをやった事ないからきっと、)
烏間が考え込んだ結果、足を向けたのは。
烏間「渚くん、できるか？」
潮田渚だった。
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2022年11月2日 16時
