29話 「作戦(3)」 ページ29
その後、難関その一で遭遇した暗殺者、スモッグ。
彼が皆に毒物を仕込み、またスモッグの武器である毒ガスで、烏間が戦闘不能になった。
ちなみに象一頭が気絶するほどの強さの毒ガスで、烏間は普通に歩くのがやっとだと言って空気を凍らし。
難関その二では握力(＝素手)を武器にした暗殺者、グリップ。
期末試験を経て成長した業が素手以外を警戒した結果、毒ガス対決の後業の勝利。
その後、わさび＆からしで空気を凍らした。ついでにグリップ改め「おじさんぬ」と呼ばれることになり。
次の難関、ホールだった。
女子のみて潜入することになり、なぜか渚が女装して忍び込むことに。
本人は顔を赤く染め余計に可愛らしくなってるのを業に激写されていた。
鍵を開けるためにはこのホールにある鍵を開けるしかない。
途中の過程で渚が戦線離脱。
その時だった。一つのテーブルに明らかに殺る側の殺気を放つ男が居た。
片岡「あの人……」
「周りに誰が居ようが居なかろうが、そこに混ざってしまえば仕事は成せる」
テーブルの上でサイコロを転がしている男、ライフはE組を睨む。
ライフ「あのボス、本当にこいつらの動きを読んでら」
不破「一体誰がボスなのか、そろそろ知りたいところだわ」
ライフ「どうせここを突破して上に行けば分かる」
片岡「突破する条件は？」
片岡の問いかけにライフは顎に手を当てて考える。
んー、と考えた結果。
ライフ「ここには沢山の賭け事がある！それで決めよう！
決めるのはそちら側でいい！好きなのを選べ！」
どうするか、誰が行くか話し合おうとした瞬間、一人の生徒が歩き出した。
A「要するに、ここにあるもので勝てばいいんだよね？」
ライフ「ああ！」
A「なら、早く決着を着けようか。
丁半博打で」
E組に来てから、一度も殺せんせーを殺そうとしたことない生徒。
朝の暗殺も、皆で考えた作戦にも。それから今日の暗殺にも参加してなかった彼女が初めて前に立った。
ライフ「俺は名前の通り、「命」を賭ける。
お前は何賭ける？」
A「……」
ライフ「言っとくが容赦はしない。
中途半端なモン、賭けんなよ」
A「そうだね」
Aは余裕そうに笑ってサイコロを被せた。
A「あんたが振ってよ」
ライフ「お前の賭けるもん聞いてねぇぞ」
A「私は、私や外でバテてる生徒を含むE組28名の命、でも賭けようか」
その瞬間、生徒たちの顔色が変わった。
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作者名：塩こんぶ | 作成日時：2022年11月2日 16時
